家づくりコラム
平屋でおしゃれな住宅を実現!間取りの特徴や事例、注意点を紹介
目次
近年、若い世代や子育て世代に人気が高まっているのが平屋住宅です。
従来の古風なイメージとは異なり、おしゃれな外観デザインの平屋が増えています。
これから注文住宅を建てる方で、おしゃれな平屋住宅をつくりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、おしゃれな平屋の特徴やメリット・デメリット、平屋を建てる際の注意点などについて解説します。
注文住宅を検討している方や、おしゃれな平屋の間取りを知りたいという方はぜひ参考にしてください。
おしゃれな平屋の特徴
おしゃれに感じる平屋には、いくつか特徴がみられます。
まず、おしゃれな平屋の大きな特徴は、シンプルでトータルバランスが良いことです。
建物の形状は、飽きの来ないシンプルで直線を多くすることで、モダンなイメージが強まります。
素材は金属や塗り壁、木目調などさまざまな種類がありますが、質感やイメージをあわせるなど素材感の統一も重要です。
また、色選びも配色の比率を考え、色のトーンが全体的に統一されていることが多い傾向にあります。
平屋住宅として人気のデザインは、和モダンです。
和風建築では木材を使いますが、木材の木目を生かしながら、黒の色調を効果的に取り入れることでおしゃれな和モダンを演出できます。
また、自然素材を生かすことでおしゃれかつ温かみのある雰囲気にできるでしょう。
間取りは、壁や仕切りを極力減らして広い空間をつくれば、開放感のある自然空間が生まれます。
平屋の外観について詳細はこちら:
平屋に合う屋根とは?おしゃれな外観や失敗しない選び方を紹介
平屋のメリット・デメリット
平屋を建てたいと考えていても、戸建て住宅として主流の2階建てと比べてどちらが良いのかわからなくなる方も少なくないでしょう。
まずは、平屋のメリットやデメリットをしっかり理解することが重要です。以下でそれぞれ解説していきます。
メリット
まず、平屋のメリットから確認していきましょう。
主に以下の3つが挙げられます。
- 家族間のコミュニケーションを取りやすい
- 効率的な生活・家事動線を確保しやすい
- バリアフリー設計にしやすい
家族間のコミュニケーションを取りやすい
平屋では家族が同じフロアで生活しているので、家族の距離感が近く、コミュニケーションが取りやすくなります。
子育て世代の場合は子どもの気配が感じられ、声をかけやすいことが重要です。
小さな子どもがいても目の届くところで遊ばせることができ、2階建ての場合のような階段やベランダからの転落事故の心配も必要ありません。
平屋では家族が顔を合わせる機会が自然と増え、親子のすれ違いを防げるなど、雰囲気も温かくなるでしょう。
効率的な生活・家事動線を確保しやすい
平屋は階段がなく上下移動の必要がないため、負担が少なく効率の良い生活動線や家事動線の確保が可能です。
キッチンや洗面所、お風呂場、トイレなどの水回りは日々の家事効率を決めるため、配置は非常に重要です。
2階建ての場合は1階と2階に分散されることもあることから階段の上り下りの負担は免れませんが、平屋の場合はワンフロアで完結でき、配置も比較的決めやすくなります。
日々の生活スタイルを考慮して、負担を減らせる動線を確保するようにしましょう。
バリアフリー設計にしやすい
通常の平屋は階段や段差がなく、バリアフリー設計にしやすいというメリットがあります。
物件購入時は20~30代と年齢が若く気にならないことでも、高齢になるにつれて体の負担が増えてしまいます。
階段の設置が必要な場合はゆるやかな段差にしたり、手すりをつけたり、ドアを引き戸にしたりするなど間取りや設備をはじめから工夫しておくことで、老後も安心なうえ、リフォームの必要もなくなるでしょう。
デメリット
平屋のデメリットは主に以下の3つです。
- 2階建てに比べて土地代や建築費が高くなりやすい
- プライバシーの確保が難しい
- 周辺環境によって採光・通風が左右されやすい
2階建てに比べて土地代や建築費が高くなりやすい
2階建てと同じ延床面積の建物を平屋で叶えようとすると、面積を縦に増やせない分、横に増やす必要があり、2階建て以上の土地面積の確保が必要です。
地域によって建ぺい率が異なり、場合によっては2倍以上の土地面積を要することもあるでしょう。
また、2階建てに比べて建物の基礎や屋根の部分が多くなるため、建築費も高くなりやすい傾向にあります。
プライバシーの確保が難しい
平屋は2階建てと比べて家族でコミュニケーションを取りやすい点が魅力ですが、一方でプライバシーを確保しづらい点はデメリットといえるでしょう。
部屋が隣り合っていると、音や光が漏れやすくなります。
また、室内だけでなく、外と目線が同じであることで家全体の様子が外から見えやすいことも防犯上心配な点です。
道路から部屋の中が覗かれないような工夫や防犯対策が必要です。
周辺環境によって採光・通風が左右されやすい
平屋は建物が低いため、周辺に高い建物があったり、隣地との距離が近かったりすることによって、採光や通風が思うように確保できないことがあります。
事前に周辺環境を確認して、土地選びや設計の際の参考にするようにしましょう。
関連記事はこちら:
【必見!】2階建てと平屋の違いや比較ポイントまとめ
平屋に取り入れたい間取り事例
おしゃれにこだわった平屋をつくるには、通常の平屋の間取りに一工夫入れたいものです。
以下では、おしゃれな平屋に魅せられる間取り事例を紹介します。
平屋の間取りを考える際に、取り入れてみてください。
コの字・ロの字型で中庭をつくる
平屋をコの字型やロの字型に設計して中庭をつくる方法は人気の間取りの一つです。
中庭をつくることで空間ができ、暗くなりがちな家の中心部にも採光や通風の確保ができます。
中庭の出入り口となる窓を大きめにすれば、広々とした空間を演出でき、おしゃれ感が増します。
また、プライバシーを守るうえでも、中庭をつくることは有効です。
通行人など外からの視線を気にせずに済むほか、家族間の部屋の距離も保てるため、プライバシーを確保できます。
中庭でバーベキューや日光浴を楽しんだり、洗濯物を干したりとさまざまな用途に使える点もうれしいポイントです。
スキップフロアをつくる
スキップフロアは、同じフロアに段差や数段の階段をつけて高さの異なる空間をつくることです。
平屋の場合でも、スキップフロアをつくることで縦空間を有効活用でき、新たな部屋をつくることができます。
通常、平屋ではワンフロアにスペースが集約されるので間仕切りが増えますが、スキップフロアを導入することによって、仕切りを使わずに子ども部屋やワークスペース、趣味部屋、収納スペースとして活用できます。
見た目や空間がおしゃれになるほか、部屋全体が開放的になるのが特徴です。
関連記事はこちら:
スキップフロアがある平屋の魅力とは?おしゃれな間取りにする方法を解説
テラス・ウッドデッキを設ける
天然木や人工木でテラスやウッドデッキを設けるのも、平屋をおしゃれにするポイントです。
リビングから続けて行き来しやすいようにしたテラスやウッドデッキはアウトドアリビングと呼ばれており、広い空間を演出できます。
また、実用面でも使い勝手が良く、バーベキューやプールなどのアウトドアを家族で楽しんだり、子どもやペットを遊ばせられたり、大人数を招いてホームパーティーを開催したりすることも可能です。
勾配天井にする
平屋は天井の設計に自由度がある点が魅力です。天井を傾斜させた勾配天井は、室内を広く見せられるため開放的な空間を演出でき、外観はシャープな印象でデザイン性の高い見た目になります。
屋根裏に当たる空間はロフトとして利用でき、収納スペースや子ども部屋として活用するなど生活空間を広げられます。
また、リビングの天井を高くすることができるので、高窓を設置して部屋を明るくしたり、通気性を高めたりすることも可能です。
平屋を建てる際の注意点
平屋はワンフロアの利点も多い反面、建てる際に以下のような点に注意が必要です。
- 余裕のある資金計画
- プライバシーの確保
- 防犯対策
- 周辺環境の確認
平屋は2階建てに比べて広い土地面積を確保する必要があります。
建築費も高くなりやすいため、土地と建物の予算を決めておくなど、あらかじめ余裕を持った資金計画を立てましょう。
また、プライバシーの確保として外から見えやすい部分には、塀や生垣などで視線をさえぎるような工夫が効果的です。
家族間のプライバシー確保としては、部屋が接近していると生活音が聞こえやすくなるので、壁の防音対策や、中庭など空間を設けることで解決できるでしょう。
平屋ではプライバシーの確保と同時に、防犯対策も必要です。雨戸やシャッターの設置以外にも、周囲に砂利を敷いて人が近づくと音がするような工夫や、センサーライトの設置などの対策をしておきましょう。
さらに、室内での暮らしを快適にするためにも周辺環境の確認は重要です。
周囲に2階建ての住宅や高い建物がある場合、窓やバルコニーを配置する方角を考えたり、隣地から建物を離したり、高い位置に窓をつけたりする工夫が必要になります。
おしゃれな平屋を建てるならキノエデザインの建築がオススメ
おしゃれな平屋の特徴とは何か、平屋のメリット・デメリットとは、取り入れたい間取り事例などについて見てきました。
平屋には2階建て住宅にはないおしゃれな外観のデザイン、空間の活かし方がある反面、周囲からのプライバシーの確保などに工夫が要ります。
おしゃれでありながら快適で、居心地の良い平屋を建てるなら、キノエデザインがオススメです。
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