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2023.06.27 コラム

平屋で人気の間取り紹介|快適に暮らせる間取りやポイントとは

平屋で人気の間取り紹介|快適に暮らせる間取りやポイントとはなにか

近年、「老後にも暮らしやすい」「メンテナンスが楽」といった理由で平屋の人気が高まっています。
しかし実際に建てるとなると、どのような間取りにすれば良いのか悩む方は少なくありません。
家族が快適に生活できる平屋を建てるには、家族構成やライフスタイルに合った間取りの例や、平屋ならではの注意点を把握しておきたいものです。

そこでこの記事では、平屋の坪数ごとに適した間取りや費用相場、平屋を建てる際に気をつけたいポイントなどについて解説します。
これから平屋の間取りを考える方や、平屋の住みやすさを確認したい方はぜひ参考にしてください。

【坪数別】平屋の間取り・費用目安

【坪数別】平屋の間取り・費用目安とは?

まずは、平屋で家族が暮らすのに必要な部屋数を確保するにはどの程度の面積が必要なのか、予算はどの程度かかるのかをチェックしておきましょう。
以下では、平屋によくある坪数と坪数ごとにかかる建築費用の目安を紹介します。

​​​​平屋住宅の一般的な広さ

平屋住宅に多いのは、面積が25~30坪程度(約85~100㎡)の3LDKという間取りです。
これは50~60畳程度の広さを指します。
3LDKは一般的に、夫婦2人と子ども1~2人の3~4人家族が暮らすのに適した広さです。

平屋の場合、LDKとバス・トイレ、さらに寝室や子ども部屋、収納スペースなど暮らしに必要な要素をすべてワンフロアに設ける必要があります。
一方で階段が必要なく、生活動線は短くしやすいといえるでしょう。
30坪以上あると収納スペースを多めに確保でき、納戸やウォークインクローゼットなどを設置しやすくなります。

20坪の場合

20坪の広さは約66㎡、畳でいうと40畳程度です。
日本の一般的な住宅は浴室が1~1.5坪、トイレが0.5坪、玄関が1.5坪、LDKが8~10坪程度です。
20坪の平屋では面積の半分以上が家族の共有スペースとなるため、間取りは1LDKもしくは2LDKが適しています。
夫婦の2人暮らしや夫婦と子ども1人など、2~3人家族が暮らしやすいサイズだといえるでしょう。

20坪の平屋を建てるのにかかる建築費は、おおよそ1,000万円前後です。
ローコスト住宅の場合、500万円から1,000万円以内で建てられることもあります。

30坪の場合

30坪は約100㎡、畳でいうと60畳程度です。
15坪程度を家族の共有スペースに当てると仮定しても、寝室や子ども部屋などの個室を複数設けられる広さだといえるでしょう。
適した間取りは3LDK、または各部屋を小さめにした4LDKです。
夫婦2人と子ども1~2人といった3~4人家族が余裕をもって暮らせます。

子どもが巣立ったのちに夫婦で暮らすには部屋数が多いと感じることもあるため、子ども部屋をリビングの隣に配置し、将来的にLDKとつなげられる間取りにするなどの工夫を凝らすと良いでしょう。
建築費は1,500万から2,000万円程度が相場です。

40坪の場合

40坪は約132㎡、畳でいうと80畳程度で、平屋住宅としてはかなり余裕がある広さだといえるでしょう。
個室を複数設けたうえで、納戸やパントリー、ウォークインクローゼットといった収納スペースも確保できます。
適した間取りは4LDK以上で、夫婦と子ども2~3人といった家族4人以上でもゆったりと暮らせます。

LDKを広めに取ったり、子どもの人数に合わせて個室の数を増やしたり、一部屋を広くしたりと、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを決めることも可能です。
なお、建築費は2,500万から3,500万円程度が相場となっています。

関連記事はこちら:
新築平屋はいくらで建てられる?失敗しない間取り例やポイントを伝授

平屋に取り入れたい間取り実例集

平屋に取り入れたい間取り実例集をご紹介

平屋を暮らしやすくおしゃれな家にするには、必須の要素のほかに一工夫ある間取りを取り入れましょう。
平屋住宅には、2階部分がないからこそ実現できることもたくさんあります。
ここでは、平屋を建てる際にぜひ取り入れたい間取りのアイデアについて紹介していきます。

中庭のあるコの字・ロの字型

平屋の一戸建ては上から見たときに長方形になる形で建てるのが一般的ですが、あえて「コの字型」や「ロの字型」などの間取りにして中庭をつくるという方法もあります。
コの字型やロの字型のメリットは、住宅内部に空間ができることです。
暗くなりがちな家の中心部にも太陽の光が届きやすくなるほか、通風も確保できるため暮らしの快適度がアップします。

また、室内から中庭への出入り口となる窓を大きくすれば視界も開け、空間を広く見せることでおしゃれな雰囲気にもなります。
さらに、外庭と異なり外からの視線が届きにくく、プライバシーを確保しやすい点も魅力だといえるでしょう。

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テラス・ウッドデッキ

リビングから直接アプローチできるテラスやウッドデッキを設け、室内外を行き来しやすくすると見た目以上に広い空間を演出できます。
テラスやウッドデッキは土で汚れる心配がなく、掃除も簡単です。

また、ペットや小さい子どもを遊ばせたり、椅子を置いてくつろぎスペースにしたりと、さまざまなシーンで役立つでしょう。
広さによってはプールやバーベキューなどのプチアウトドアを楽しんだり、ホームパーティーを開催したりすることもできます。
屋根を付ければ日差しや雨をさえぎることができ、さらに利便性が高まります。

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勾配天井

平屋は、天井に関する設計の自由度が高い点が大きなメリットだといえるでしょう。
勾配天井を採用して屋根を斜めにすると、四角くカッチリした印象になりがちな外観にアクセントが生まれ、シャープでおしゃれな雰囲気になります。

加えて室内では圧迫感が減り、空間を広く見せられるのも魅力的です。
通常よりも高い位置に窓を設置したり、梁を活用しておしゃれに見せたり、愛猫のためのキャットウォークを設けたりと、内装デザインの幅も広がります。

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天窓

天井や高い位置に設置する窓があると、日中は外の自然光をふんだんに取り入れることができ、明るく開放感のある空間をつくれます。
夜になれば、家の中にいながら夜空を見上げられるのもうれしいポイントです。
壁に設置する通常の窓と違い、外部からのぞき込まれる心配もほとんどありません。

ただし、日光をまぶしく感じたり暑さが気になったりする場合もあるため、窓の位置や大きさ、方角などは慎重に考えて決める必要があります。

平屋の間取りを決める際に気をつけたいポイント

平屋の間取りを決める際に気をつけたいポイントとは?

平屋の住宅を建てる際は、さまざまな間取りを取り入れることで暮らしやすくおしゃれな住空間をつくれます。
建ててから後悔しない家にするには、デザイン性だけでなく、環境や実用性、機能性などにも目を向けておきましょう。
平屋の間取りを決めるときに気をつけておきたいポイントについて、以下で解説していきます。

周辺環境を事前に確認しておく

まず注意しておきたいのが、ワンフロアの平屋は周辺環境に影響を受けやすいということです。
「隣に高い建物がある」「裏が雑木林になっている」などの理由で採光や通風が思うように確保できず、完成してから後悔するケースも少なくありません。
掃き出し窓を設置したことで、室内の様子が丸見えになってしまったり、道路の騒音が気になったりすることもあり得ます。

まずは周辺環境を念入りにチェックし、どのような影響があるかを十分考えたうえで、設計や間取りを決めるようにしましょう。

生活・家事動線を考えて配置を決める

階段が不要で上下の移動が発生しない平屋は、2階建て住宅と比べて効率的に生活動線や家事動線を確保できます。
しかし、動線をまったく意識せずに間取りを決めると不便さを感じたり、プライバシーを確保できなかったりする可能性があるため、キッチンやランドリースペース、洗面所などをつなぐ家事動線は必ず考慮しましょう。

また、ワンフロアの平屋は家族間のプライバシー確保という点では2階建てより難しい部分もあります。
お互いの生活音が気になる場合は、個室同士を離して設置するといった工夫も必要です。

防犯対策をする

出入り口や窓がすべて1階部分にある平屋は、2階建て住宅と比べて外部から侵入されやすい間取りといえます。
家族全員が安心して暮らすためにも、防犯ガラスの導入や防犯センサーの設置といった対策に力を入れましょう。

解放感を求めて大きな窓を設置すれば、道路や近隣の家から室内が見えてしまうこともあります。
目隠しを設置する、庭に高さのある木を植えるなど、外部からの視線をさえぎる工夫も必要です。

平屋の建築実績が豊富なキノエデザインのプランも参考に

ワンフロアで生活ができる平屋は、中庭をつくったり天井を高くして勾配をつけたりと、間取りの自由度が高い点が大きな魅力です。
一方で、暮らしやすさは周辺環境にも左右されやすく、防犯面も十分に考慮する必要があります。
気持ちよく暮らせる平屋を建てるには、室内の動線に加え、周囲からどのような影響があるかも十分に考慮しましょう。

キノエデザインでは、これまでに多彩な平屋住宅を手がけてきました。
平屋の間取りにお悩みの際は、ぜひキノエデザインの平屋プランを参考にしてください。

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