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2024.07.24 コラム

吹き抜けのある2階建てのメリット・デメリットとは?おしゃれで快適な間取り実例も紹介

吹き抜けのある2階建てのメリット・デメリットとは?おしゃれで快適な間取り実例も紹介

吹き抜けのある2階建て住宅は、2階の一部が開放されており、天井が高くなることで開放感と採光を提供するデザインの住宅です。

この設計は、リビングや玄関などに応用されることが多く、家庭全体に明るく広がる空間をもたらします。坪数に応じた間取りもさまざまで、家族構成やライフスタイルに合わせた多様なプランが可能です。

この記事では、吹き抜けのある2階建て住宅のメリットやデメリット、具体的な間取りアイディア、実例を幅広くご紹介します。

吹き抜けのある2階建てのメリット

吹き抜けのある2階建てのメリット

吹き抜けのある2階建てのメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 広々とした開放感の演出
  • 採光による明るい空間づくり
  • 風通しの良い健康的な住環境
  • 家族とのコミュニケーションがスムーズになる

以下にて詳しく説明していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

広々とした開放感の演出

吹き抜けの最大の特徴の一つは、広々とした開放感です。従来の天井高よりも遥かに高く、視覚的にも物理的にも広い空間を提供します。特に大勢で集まるリビングルームやファミリールームで効果を発揮します。

また、吹き抜けがあることで、個々のスタイルに合わせた空間設計が可能です。天井に吊るすシャンデリアやシーリングファン、大きな絵画を飾るなど、おしゃれにインテリアを楽しめます。

採光による明るい空間づくり

吹き抜けは、自然光を効果的に取り入れるための優れた手法です。高い位置に設けられた窓からふんだんに光が差し込み、昼間は照明を使わなくても部屋全体が明るく保たれます。特に冬場には、太陽光が家全体を暖める効果も期待でき、省エネルギーにも貢献します。

また、採光により植物の成長にも適した環境がつくれるため、インドアグリーンの配置も楽しめるでしょう。

風通しの良い健康的な住環境

吹き抜けは、自然な風通しを促進してくれます。天窓や高窓から新鮮な空気が入り、高温や湿気がこもりにくい環境が実現するため、カビやダニの発生を抑えられた健康的な住環境が実現します。

特に夏場などの蒸し暑い季節には、エアコンの使用を減らしエネルギー効率も向上させられるでしょう。さらに、風の通り道をきちんと設計することで、心地良い自然の風を家中に巡らせることが可能です。

家族とのコミュニケーションがスムーズになる

吹き抜けのあるデザインは、2階と1階の間に視覚的および音声的な繋がりを生み出します。これにより、家族全員が異なる階にいる場合でも、コミュニケーションがスムーズに行えます。リビングに設けられた吹き抜けからは、2階にいる子どもたちの様子を容易に確認でき、親子間の安心感が高まるでしょう。

また、吹き抜けがあることで家族全体が一つの大きな空間にいるような感覚を持つことができ、家庭内の一体感や絆を深めることも期待できます。

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吹き抜けのある2階建てのデメリット

吹き抜けのある2階建てのデメリット

吹き抜けのある2階建てのデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 2階の床面積と収納スペースの減少
  • 吹き抜けを通じて音やニオイ、煙が広がりやすい
  • 冷暖房効率の課題と光熱費増加
  • メンテナンス費と手間

吹き抜けを採用することでメリットもありますが、一方でデメリットもあります。どちらもしっかり確認しておきましょう。

2階の床面積と収納スペースの減少

吹き抜けを設けることで、2階の床面積が減少するのは避けられない事実です。そのため、特に小さな敷地や狭小住宅の場合、限られたスペースをいかに有効活用するかが課題となります。

床面積が減るということは、居住スペースだけでなく、収納スペースも減ってしまいます。収納場所が不足することで、モノがあふれて散らかりやすくなるかもしれません。

デメリットを解決するためにスキップフロアやロフトを導入し、効率的に床面積を増やすことも検討できます。

吹き抜けを通じて音やニオイ、煙の広がりやすい

吹き抜けのある構造は、音やニオイが広がりやすいという欠点があります。例えば、1階のリビングで発生した音が、そのまま2階の寝室に響いてしまうかもしれません。また、調理中のニオイや煙が吹き抜けを通じて家全体に広がることも考慮するべきです。

これらの問題を軽減するためには、防音対策や換気システムの導入が効果的です。特にオープンなキッチンを設ける場合は、強力な換気扇を設置することでニオイや煙の広がりを最小限に抑えられるでしょう。

冷暖房効率の課題と光熱費増加

吹き抜けのある家は開放感が魅力ですが、その反面、冷暖房効率に課題があります。大空間を暖めたり冷やしたりするため、エアコンの負荷が増えがちです。特に夏場や冬場は、光熱費が予想以上に高くなることがあります。

課題を解決するためには、高性能な断熱材や全館空調システムの導入を検討することが必要です。初期費用はかかりますが、長期的には光熱費の節約につながり、快適な住環境を維持できるでしょう。

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メンテナンス費と手間

吹き抜けのある住宅は、メンテナンスの面でもデメリットが存在します。高い天井や壁面の掃除、窓ガラスの清掃など、日常のメンテナンスが容易ではありません。これらの作業を安全かつ効率的に行うためには、専門の掃除道具やプロフェッショナルなサービスを利用することが求められます。

また、長期的な観点では、定期的な点検や修繕が必要となるため、それに伴うコストも考慮する必要があります。メンテナンスにかかる手間や費用も事前に見積もり、予算計画を立てておきましょう。

 

吹き抜けのある間取りで考慮すべきポイント

吹き抜けのある間取りで考慮すべきポイント

吹き抜けのある間取りには、以下のような考慮すべきポイントが挙げられます。

  • 間取りの工夫で空間の有効活用と音の対策
  • 断熱性と気密性の向上
  • メンテナンスしやすく快適な照明と空調設計

それぞれ詳しく解説しますので、しっかり確認しておきましょう。

間取りの工夫で空間の有効活用と音の対策

吹き抜けのデザインでは音の広がりが悩みの種です。音が上下階に響きやすいため、防音対策は不可欠です。吸音材や防音カーテンの導入、二重窓の設置を検討することで生活音を軽減できます。

また、どうしても2階の床面積が減ってしまうため、スキップフロアやロフトを設けたり、壁面収納を活用したりして、効率的に収納スペースを確保しましょう。間取りを工夫することで、居住空間の利便性が向上します。

断熱性と気密性の向上

吹き抜けのある住宅では、断熱性と気密性が重要なポイントです。広々とした空間は冷暖房効率に影響を及ぼすため、高性能な断熱材やシーリング材の使用が求められます。特に吹き抜け部分の窓は熱の出入りが多くなるため、複層ガラスやLow-Eガラスの導入を検討することが望ましいでしょう。また、気密性を高めることで、外気の侵入を防ぎ、室内の温度を一定に保つことができます。エネルギー効率が向上し、快適な住環境を実現できるでしょう。

メンテナンスしやすく快適な照明と空調設計

吹き抜けのある空間は天井が高いため、照明が適切でないと暗く感じるかもしれません。シーリングライトや間接照明を組み合わせると、空間全体を均一に照らすことができます。また、吹き抜け部分の壁にはアクセントライトを取り入れると、おしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。

空調については、全館空調システムの導入が推奨されます。各部屋の温度を適切に管理し、一年中快適な環境を提供することが可能です。

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吹き抜けのある2階建ての間取り実例

ここでは、キノエデザインが手掛けた吹き抜けのある2階建ての施工事例を4つ紹介します。事例を確認しながら、吹き抜けのイメージを掴みましょう。

大空間の吹き抜けに家族の笑顔が溢れる家

大空間の吹き抜けに家族の笑顔が溢れる家

明るい光が差し込む吹き抜けのある注文住宅です。家族が集い団らんするリビングに吹き抜けがあり、開放感が生まれるためのびのびとした気持ちで過ごせます。また、リビングはウッドデッキと和室も隣接しているため、吹き抜けと合わせてさらに空間を広く見せられる効果もあります。

大空間の吹き抜けに家族の笑顔が溢れる家の施工事例を見る▶

家族とペットが楽しく集える大きな吹き抜けリビングのあるお家

家族とペットが楽しく集える大きな吹き抜けリビングのあるお家

温かみのあるシンプルモダンな外観が特徴的な、大きな吹き抜けのある注文住宅です。リビングに大きな吹き抜けを設置し、大開口の窓だけでなく吹き抜けの上部からも光が降り注ぐため、明るく暖かなリビングとなっています。日が差し込む窓際にはキャットタワーを設置し、猫ちゃんがくつろげる空間も実現しました。

家族とペットが楽しく集える大きな吹き抜けリビングのあるお家の施工事例を見る▶

明るい光が差し込む吹き抜けのある家

明るい光が差し込む吹き抜けのある家

長方形の外観が特徴的な、明るい光が差し込む吹き抜けの注文住宅です。ご家族が過ごすリビングの一部に吹き抜けを採用し、リビング内に明るさと開放感をもたらしています。ご家族で語り合ったりくつろいだりする空間に最適です。

また、吹き抜けを囲むように2階の廊下を設置したため、リビングやキッチンから呼びかけても、2階で過ごすご家族に声が届きやすい環境となりました。成長に従い子どもたちが自身の部屋で過ごす機会も増えるかもしれませんが、家族の気配を感じられる空間はコミュニケーションが取りやすく、孤独を感じにくい空間となるでしょう。

明るい光が差し込む吹き抜けのある家の施工事例を見る▶

家族でくつろげる一部吹き抜けのリビング

家族でくつろげる一部吹き抜けのリビング

家族でくつろげる、一部吹き抜けの注文住宅です。ダイニングには念願の吹き抜けを設け、自然光が入る明るい空間となりました。また、リビングには間接照明を設け、光源が目に入らない柔らかな雰囲気を演出しています。間接照明は空間に奥行きを持たせる効果もあるため、家族で過ごすくつろぎの時間が、より一層心地良いものとなるでしょう。

家族でくつろげる一部吹き抜けのリビングの施工事例を見る▶

おしゃれで開放感のある吹き抜けを実現しましょう

家族で長く快適に暮らせる家づくりを実現するには、家族の健康と住まいの快適さを考慮することが大切です。現在多くの住宅メーカーが抱えている「高気密・高断熱」に加え、多温多湿の日本に適した「透湿性」を兼ね備えた家づくりをできるのが、キノエデザインです。

キノエデザインは、兵庫県を中心に注文住宅の施工を行っています。お客様のご要望をしっかりとお伺いしたうえで、高性能で居心地の良い健康住宅をご提案しますので、家づくりの際はお気軽にご相談ください。

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吹き抜けのある2階建てに関するよくある質問

吹き抜けは建坪に入る?

吹き抜けの面積は、建築面積(建坪)に含まれます。建築面積は、建物が地面に接する面積のことを指し、吹き抜けがあってもその部分は建物の一部として計算されます。

ただし、吹き抜けは床面積には含まれないため、延床面積(建物の各階の床面積の合計)には影響しません。

吹き抜けはいくらかかる?

吹き抜けを設ける際の費用は、その規模やデザイン、使用する材料によって大きく異なります。一般的に、吹き抜けを設けることで発生する追加費用は、数十万円から数百万円程度とされています。これには、構造の強化や断熱材の追加、仕上げ材料のグレードアップなどが含まれます。また、吹き抜けのある家は、空間の開放感や採光の向上が期待できますが、冷暖房の効率が下がる可能性もあるため、エネルギー効率を考慮した設計が必要になることもあります。正確な費用を知るためには、建築家やハウスメーカーに具体的なプランを相談し、見積もりを取ることが重要です。

アトリウムと吹き抜けの違いは何ですか?

アトリウムと吹き抜けの主な違いは、その構造と用途にあります。

アトリウムは、建物内部に設けられた開放的な中庭や空間のことを指し、自然光を取り入れたり、通風を良くしたりする目的で設計されます。アトリウムは、屋根がある場合とない場合があり、屋内の植物を配置したり、休憩スペースとして利用されることが多いです。

一方、吹き抜けは、建物の複数の階を縦に貫く開放空間のことを指します。主に、自然光を室内深くまで取り入れるためや、開放感を出すために設けられます。リビングや階段の上部に設けられることが多く、空間の広がりを感じさせる効果があります。

つまり、アトリウムは「中庭や庭園のような空間」に近く、吹き抜けは「建物内の縦方向の開放空間」に該当します。どちらも建物に明るさや開放感をもたらす設計要素ですが、その構造と目的において異なります。

吹き抜けの間取りのデメリットは?

吹き抜けの間取りのデメリットには以下のような点が挙げられます。

  1. 冷暖房効率の低下:吹き抜けのある空間は、天井が高く開放的なため、冷暖房の効率が低下しやすいです。特に冬場は暖かい空気が上昇してしまい、床付近の温度が低くなりがちです。これにより、冷暖房費が増加する可能性があります。
  2. 音の問題:**吹き抜けは音が響きやすい構造をしています。リビングなどの共有スペースで音が反響し、家の他の部分にも音が伝わりやすくなります。そのため、プライバシーの面で不便を感じることがあります。
  3. プライバシーの欠如:吹き抜けがあると、上階から下階の様子が見えやすくなります。これにより、家族間のプライバシーが保ちにくくなることがあります。
  4. 建築コストの増加:吹き抜けを設けると、その分の床面積が減少するため、同じ床面積を持つ家に比べて建築コストが高くなる可能性があります。また、特殊な構造が必要になる場合もあり、追加の費用がかかることがあります。
  5. 照明の工夫が必要:吹き抜けの空間を適切に照らすためには、照明の配置や種類に工夫が必要になります。特に、高い位置にある照明の交換やメンテナンスは、通常よりも手間がかかることがあります。

これらのデメリットを踏まえつつも、吹き抜けのある間取りは開放感やデザイン性の面で魅力的です。デメリットを理解し、上手に対処することで、快適な住空間を実現することが可能です。

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