注文住宅の建築を検討する際「家の構造」について悩む方もいるでしょう。
本記事では、注文住宅の購入・建築を考えている方に向けて、一般的な木造・鉄骨造などの構造のほか、木造軸組工法やラーメン構造についても詳しく解説します。それぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
<このような方におすすめ>
●家の構造とは?種類別のメリット・デメリットを知りたい方
●住宅の工法にはどんな種類がある?主な4つの工法について理解したい方
●注文住宅を建てるならどの工法を選べばよい?構造・工法選びのポイントを知りたい方
<この記事のまとめ>
●家の構造には、日本家屋で一般的な木造のほか、鉄骨造や鉄筋コンクリート造といった選択肢がある
●住宅に採用する主な工法は4種類あり、それぞれメリット・デメリットや建物の特徴が異なる
●後悔しない家づくりを叶えるためには、各家庭に合った構造を選択することが大切である
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【種類別】住宅構造のメリット・デメリット

住宅構造は、主に「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」が存在し、それぞれ異なる特徴があります。
本章では、住宅構造の種類ごとにメリット・デメリットを紹介します。
木造
木造とは、柱や梁、壁といった建物の主要部に木材を使用する構造です。日本で古くから用いられており、住宅としても高い普及率を誇ります。木造のメリット・デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・建築コストを抑えやすい
・断熱性に優れている ・天然素材でリラックス効果が期待できる |
・耐震性がやや低い
・シロアリ被害に遭いやすい |
木造の建材は、比較的安価かつ軽量のため全体的なコストを抑えやすい構造です。また、木は熱伝導率が低いことから、冬の冷気や夏の熱気といった外気を遮断し、快適な住環境を維持しやすい点も魅力として挙げられます。
ただし、耐震性がやや低く、強度を高めようと柱や梁を増やすとコストも増加します。シロアリ被害に遭いやすいため、定期的なメンテナンスも欠かせません。
鉄骨造
鉄骨造は、鋼製(こうせい)の柱や梁で組み立てる構造です。使用する鋼材の厚みによって「軽量鉄骨」「重量鉄骨」に分けられます。
軽量鉄骨とは、厚みが6mm以下の鋼材を用いる構造です。一方、重量鉄骨は6mm以上の厚みがある鋼材を使用します。
鉄骨造の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・間取りやデザインの自由度が高まる
・耐震性に優れている |
・建築コストが高額になりやすい
・耐熱性や耐火性が低く、火災に弱い |
鋼材を厚くすることで、開口部を広く確保したり、柱の少ない広々とした間取りが可能になったりなど、設計の自由度が高まります。耐震性に優れているため、災害リスクに備えやすい点も魅力です。
ただし、鋼材を厚くしたり、強度を高めたりすれば、建築コストが増加します。また鉄骨造は熱伝導率が高いため、外気の影響を受けやすく、耐火被覆などを施さない場合は高温時に強度が低下しやすくなります。
鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造とは、鉄筋で囲んだ型枠にコンクリートを充填して作る構造です。鉄筋コンクリート造のメリット・デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・耐久性、耐震性、耐火性、遮音性に優れている
・加工しやすく、デザイン性の高い設計が可能 |
・建築コストが高い傾向にある
・結露が生じやすい ・熱伝導率が高く、断熱性が低い |
鉄筋コンクリート造は強度が高く、法定耐用年数は47年と、他の構造よりも長く設定されています。また加工がしやすいため、大開口や大空間、曲線的なデザインなど、設計の自由度が高い点も魅力です。
ただし、鉄筋コンクリート造は地盤の補強工事が必要であり、建築コストも高額になりやすいです。気密性が高い反面、結露やカビが発生しやすいというデメリットもあります。
住宅の主な工法は4種類

本章では、住宅で用いられる主な工法を4つ紹介します。
木造軸組工法(在来工法)
木造軸組工法(在来工法)とは、基礎の上に柱を立て梁を組んだ骨組みに、壁や屋根などを取り付ける工法です。日本では、現在も多くの建物に取り入れられており、一般的な工法といえます。
木造軸組工法は、柱と耐力壁で耐震性を確保しており、壁や窓に関しては比較的自由に配置できます。柱のない広々としたリビングや、開口部を確保した大きな窓なども実現可能です。
木造軸組工法は、間取りの自由度が高いことから、狭小地や変形した土地での建設に向いています。
ただし、一度組んだ柱や梁は簡単に動かせないため、将来リフォームできる範囲には制限がある点に注意が必要です。
2×4(ツーバイフォー)工法
2×4(ツーバイフォー)工法とは、角材と合板で壁・床・屋根を作り、箱のように組み立てていく北米発祥の工法です。
名称のとおり、2インチ×4インチの規格化された木材を使用するため、職人の力量に左右されず、短い工期で高品質な建築ができるという特徴があります。また、箱状に組み立てるという構造上、耐震性や気密性に優れているという点も魅力です。
一方、木造軸組工法と比べて間取りの自由度が低いという弱点もあります。サイズが規格化されているため、広々とした開口部や大きな窓などは難しいでしょう。
「間取りにこだわりがない」「一定以上のクオリティを確保したい」「短期で仕上げて欲しい」といった場合に向いています。
ラーメン構造
ラーメン構造とは、柱と梁の結合部を強固に溶接(剛接合)する工法です。一般的な木造の建物では、斜め材を交えることで強度を確保しますが、ラーメン構造では柱と梁を剛接合することで、骨組み全体で地震や風を受け止めます。
結合部は完全に固定されており、高い強度と耐震性を確保できる点が特徴です。主に、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物で採用され、工期を短縮したい場合にもおすすめです。ほかにも、間取りの自由度が高い・将来のリフォームに対応しやすいといった魅力もあります。
一方、開口部を開けるためには大きな部材が必要となる場合があり、天井部分が低くなったり、室内に凸凹が生じたりする可能性がある点には注意が必要です。
SE構法
SE構法とは、木造軸組工法(在来工法)とラーメン構造を組み合わせた工法です。在来工法がもつ高い自由度と、ラーメン構造の優れた耐震性の両方を得られます。
SE構法は筋交い(斜め材)が不要なため、耐震性を維持しつつも広々とした大空間が可能で、ビルトインガレージの建築にも向いています。
また、SE構法に対応する住宅会社は、SE工法の開発元から「SE構法登録施工店」の認定を受けており、一定以上の技術力が期待できるでしょう。
ただし、SE構法は対応店が限られるほか、一般的な在来工法と比べると費用が高くなる傾向にあります。
地震に強く、住まいの耐久性を高める安心の構造
キノエデザインでは、地震や台風などの外力に強い構造用耐力面材「ハイベストウッド」を採用しています。建物を面で支えることで揺れに粘り強く耐えるとともに、高い透湿性によって壁の中の湿気を排出し、結露やカビの発生を抑えます。
さらに、地震のエネルギーを吸収する制震ダンパー「evoltz(エヴォルツ)」を組み合わせ、繰り返し発生する余震による建物へのダメージを軽減します。天然由来のホウ酸を使用した防蟻処理「エコボロン」によって、シロアリや腐朽菌から構造材を守り、家族が長く安心して暮らせる住まいを実現します。
我が家に向いている構造で、理想の家を建てよう

家の構造は、マイホームの満足度を左右する重要な要素です。間取り計画の柔軟性だけでなく、耐震性や将来のリフォーム対応などは、構造・工法ごとに異なります。
「大きなリビングや窓が欲しい」「将来はリフォームをして老後も快適に暮らしたい」といった希望がある場合は、理想に沿える構造・工法を選ぶことが大切です。
キノエデザインでは、デザインや間取りだけでなく、耐震性・耐久性・断熱性・気密性・透湿性を備えた理想の家を実現するご提案をいたします。
「家の構造からこだわりたい」「家族が安全・快適に暮らせる家づくりがしたい」とお考えの方は、ぜひキノエデザインにご相談ください。
家の構造に関するよくある質問
Q. 家の構造とは何ですか?
家の構造とは、柱や梁、壁、床、基礎などによって建物を支える仕組みのことです。住宅の構造には、主に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造があり、それぞれ使用する材料や建物の支え方が異なります。
構造は耐震性や耐久性だけでなく、間取りの自由度、建築費用、工期、住み心地にも関係します。構造の種類だけで判断するのではなく、敷地条件や希望する間取り、予算に合った工法を選ぶことが大切です。
Q. 木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造のどれがおすすめですか?
一概にどの構造が優れているとはいえません。木造は設計の自由度やコストとのバランスを取りやすく、戸建て住宅で広く採用されています。鉄骨造は柱や梁の強度を生かした大空間をつくりやすく、鉄筋コンクリート造は耐火性や遮音性を確保しやすいことが特徴です。
住宅の安全性は構造の種類だけで決まるものではありません。地盤や基礎、柱・壁の配置、接合部、構造計算、施工品質などを含めて、総合的に判断することが重要です。
Q. 地震に強い家はどのような構造ですか?
地震に強い家は、建物にかかる力を一部に集中させず、柱や梁、耐力壁、床などでバランスよく受け止められる構造になっています。また、建物の形がシンプルで、壁や柱が偏りなく配置されていることも耐震性を確保するポイントです。
建物の構造が強くても、地盤や基礎が適切でなければ十分な耐震性を発揮できません。地盤調査を行い、土地の状態に合った基礎を計画する必要があります。
Q. 耐震・制震・免震の違いは何ですか?
耐震は、柱や梁、壁などを強化して建物自体で地震の揺れに耐える方法です。制震は、建物内に設置した制震ダンパーなどで揺れのエネルギーを吸収し、建物の変形や損傷を抑えます。
免震は、基礎と建物の間に免震装置を設け、地面の揺れを建物へ伝わりにくくする方法です。それぞれ仕組みや費用が異なるため、建物の構造や敷地条件、予算に合わせて検討します。
Q. 木造軸組工法とはどのような構造ですか?
木造軸組工法は、柱や梁、筋交いなどを組み合わせて建物を支える、日本の戸建て住宅で一般的な工法です。柱と梁を基本として設計するため、間取りや窓の位置を比較的調整しやすい特徴があります。
一方で、広いリビングや大きな窓、吹き抜けなどを設ける場合は、耐力壁や梁、接合金物を適切に配置し、建物全体の構造バランスを確認することが重要です。
Q. 家を建てる際に構造計算は必要ですか?
構造計算は、建物にかかる地震や風、積雪、建物自体の重さなどを想定し、柱や梁、壁、基礎などが安全に耐えられるかを確認するものです。
特に、大きな吹き抜けや大開口、ビルトインガレージ、複雑な形状の間取りを採用する場合は、構造計算によって部材や接合部にかかる力を詳しく検証することが安心につながります。キノエデザインでは、耐震等級3に加えて、部材ごとの力を検証する許容応力度計算を実施しています。
Q. 地震に強い家でも大きな窓や吹き抜けをつくれますか?
適切な構造計画を行えば、耐震性を確保しながら大きな窓や吹き抜けを取り入れることは可能です。ただし、開口部を大きくすると壁の量が少なくなるため、耐力壁や梁、柱、接合金物の配置を慎重に検討する必要があります。
キノエデザインでは、木造軸組工法と壁パネル工法を組み合わせたハイパーモノコック構造を採用しています。建物にかかる力を柱や梁だけでなく面でも受け止めることで、強度と開放的な空間の両立を図っています。
Q. キノエデザインの家はどのような構造ですか?
キノエデザインでは、木造軸組工法と壁パネル工法を組み合わせた「ハイパーモノコック構造」を採用しています。柱や梁による軸組に加えて、壁・床などの面で建物を支え、地震や台風による力を建物全体へ分散させる構造です。
さらに、高耐久ベタ基礎やドリフトピンを使用した接合工法、制震ダンパー「evoltz」を採用しています。耐震等級3と許容応力度計算を組み合わせ、デザイン性や間取りの自由度だけでなく、長く安心して暮らせる構造を追求しています。