住宅の顔ともいえる外観は、マイホームを建てる際にこだわりたいポイントの一つです。外観にこだわりたくても、どのようなデザインがあるのか種類を知っておかなければ、こだわることはできません。
そこで本記事では、戸建て住宅の外観デザインの種類や、おしゃれな外観にするためのポイント、注意点などをまとめました。注文住宅を検討している方や、外観デザインに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
<このような方におすすめ>
・戸建ての外観デザインを比較し、自分たちの好みに合う家を建てたい方
・屋根や外壁、窓、玄関、外構をバランスよく組み合わせたい方
・見た目だけでなく、暮らしやすさや住宅性能にも配慮した注文住宅を検討している方
<この記事のまとめ>
・戸建ての外観は、目指すテイストを整理し、建物や屋根の形、外壁、窓や玄関、外構をあわせて検討するとまとまりやすくなります。
・色や素材、植栽、照明の組み合わせによって、住まいの印象や昼夜の表情が変わります。
・好みのデザインに加え、街並みとの調和やメンテナンス、安全性まで考えることが、長く満足できる外観づくりにつながります。
INDEX
戸建ての外観にこだわる理由
外観は住宅の第一印象を決める重要な部分です。 外壁が傷んでいたり汚れていたりすれば、それだけで悪い印象を与えてしまうこともあるでしょう。 一方で、外壁に汚れがなくきれいな状態であれば、明るく洗練された印象を与えることができます。
外観にこだわりたいもう一つの理由が、後から簡単には変更できないということです。 内装は建てた後でもリフォームできますが、外観は外壁塗装や屋根の葺き替え工事など、メンテナンスをするにもそれなりの費用がかかるため、十数年に一度手を加える程度です。 建てる前のイメージが重要になるため、デザインは前もってよく考えておきましょう。
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戸建ての外観を決めるステップ

ここからは、戸建ての外観を決めるステップを紹介します。外観をどのように決まるのかお悩みの方はぜひ参考にしてください。
デザインやテイストを決める
外観を決めるには、まずデザインやテイストを固めることが大切です。テイストが決まっていなければ、外観を決めるまでに時間がかかるだけでなく統一感がでない可能性があるためです。
まず、シンプルモダンや和モダン、北欧風・南欧風・ナチュラルなど、目指すテイストを絞り込みましょう。イメージがわかなければ、建築事例やSNS、カタログなどで好みの外観写真を収集し、どのようなテイストが好きか確認します。また、建築予定地の街並みや周囲の家のデザイン、色との調和を意識しましょう。周囲から浮きすぎないか考慮することも大切です。
家や屋根の形を決める
正方形の「総二階」、L字型、コの字型など、基本的なシルエットを決定しましょう。凹凸を増やすと立体感が出ますが、コストやメンテナンス費用が高くなる傾向があるため注意が必要です。屋根は、切妻や寄棟、片流れ、陸屋根などがあります。屋根は外観を大きく左右するため、テイストに合わせて選びましょう。また、屋根の形状に合った素材(瓦、スレート、金属など)と色も選びます。
外壁の色や素材を決める
外観の印象の約7割を決めると言われる、外壁の要素を具体的に詰めましょう。コンセプトに合うベースカラーを決めます。一般的に、外観に使用する色は2~3色以内に抑えると統一感が出やすいです。ベースカラーを決めたら、メインカラーやアクセントカラーを決めていきましょう。外壁の素材は、サイディングや塗り壁、タイルなど、さまざまあります。素材の質感やメンテナンス性、耐久性を考慮して選ぶことが大切です。
窓や玄関ドア・付属設備を決める
窓の形や配置によって、外観の印象が変わってきます。採光や風通しなどの機能性を確保しつつ、外観デザインとして窓の大きさや形、配置のバランスを整えます。玄関ドアも同様に、コンセプトに合ったデザインを選びましょう。窓サッシや外壁との色の調和も大切です。バルコニーや雨樋、換気口、電気メーターなどの位置や色を、できるだけ目立たないよう外壁の色と合わせるか、デザインの一部として活用するかを検討します。
外構と照明を検討する
外観は建物単体ではなく、外構を含めた敷地全体で決まります。そのため、建物と同じテイストでトータルコーディネートしましょう。オープン外構かクローズ外構かも決定します。昼間だけでなく、夜間のライトアップによる見え方も考慮し、照明器具の種類や配置を決めます。
戸建ての外観に選ばれる人気のデザイン
戸建て住宅の外観デザインは多数ありますが、その中でも特に人気のあるデザイン4つを紹介します。 それぞれの特徴を把握し、どのようなデザインがあるのか知ることでイメージしたものを具現化しやすくなるでしょう。
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シンプルモダン
近年人気のある外観デザインの一つが、シンプルモダンです。 その名の通りシンプルで装飾がほとんどなく、モノトーンを中心とした色使いが特徴的です。 直線的なラインのデザインが多く、スタイリッシュな印象を与えられます。また、主張しすぎないため周囲の環境と馴染みやすいデザインであることもポイントです。 色味や装飾を抑えているため飽きにくく、幅広い世代に受け入れやすいデザインになっています。 施工の際にも手間がかかりにくく、建築コストを抑えられることもメリットといえるでしょう。
ナチュラル
木目やベージュ、ホワイトなどのアースカラーを多用した、自然と調和したデザインの外観です。 ウッディーで落ち着いた印象に仕上がり、全体的に明るく柔らかい印象を与えます。ナチュラルテイストな外観は、無垢材や漆喰・珪藻土といった塗り壁と相性が良いこともポイントです。また、自然素材は調湿効果や消臭効果、断熱効果なども期待できるため、機能性に優れた家づくりを実現できるでしょう。 外観にこだわるだけでなく、室内を快適な空間にしたい方にもおすすめです。
和モダン
和モダンは、和風住宅をベースに現代風のモダンスタイルを取り入れたデザインです。 格子や丸窓を取り入れ、ダークブラウンやホワイト、ブラックなどの落ち着いた色合いで統一した、どことなく和風なデザインに特徴があります。日本人の心になじみやすくなっており、昔ながらの日本家屋に住んだことのない方でも懐かしさを感じるような、幅広い年代に愛される人気のデザインです。
アーリーアメリカン
水色やピンクなどのパステルカラーに、小幅の板を水平に重ねたラップサイディング調の外壁を施した、明るくポップなデザインが印象に残ります。 広めのウッドデッキに屋根がついたカバードポーチや、屋根から小さく突き出した窓付き屋根のドーマーなども特徴的です。アーリーアメリカンスタイルはポップでありながらも派手すぎないため、可愛らしい印象に仕上げたい場合におすすめです。 さらにテラスや芝生の庭を設ければ、アウトドアや自然を楽しめる開放的な住宅に仕上がるでしょう。
外観をおしゃれにするポイント
外観をおしゃれにするには、人気のデザインを取り入れること以外にも、さまざまな工夫を施すことによって印象を変えられます。 ここでは、外観をおしゃれにするための3つのポイントを紹介します。
ベースとなるカラーを2色まで絞る
戸建て住宅の外観で、印象を決める大きな要素となるのがベースカラーです。 好みの色や取り入れたい色をバランスを考えずに盛り込んでしまうと、見た目にまとまりがなくなってしまい、チグハグな印象を与えるだけでなく、周囲の家や景観とのバランスを損ねる原因になりかねません。
外壁の色はできれば1~2色までとし、同色系で揃えるときれいにまとまりやすくなります。 好みの色を取り入れつつも、周辺環境になじみやすい色や、家の形とのバランスを考えた色を選ぶように心がけると良いでしょう。
屋根の形は家の形やテイストに合わせる
屋根の形も、外観の印象を決める重要な部分です。 形はオーソドックスな三角形の切妻屋根や、屋根を4方向から寄せた寄棟屋根、片方の屋根だけを斜めに設置した片流れ屋根などさまざまな種類があります。 外観デザインの種類によって似合う屋根の形状は異なるため、いかに統一感を持たせられる屋根を選ぶかが大切です。
また、屋根はデザイン性だけでなく、立地条件や太陽光発電の設置の有無などによって選べる種類が絞られる可能性があります。 デザイン性と機能性を考慮しつつ、住宅会社と相談しながら決めていきましょう。
植栽や照明を利用しておしゃれに演出する
植栽や照明をうまく活用すれば、外観の印象をガラリと変えることもできます。 玄関周りの植栽は、柔らかくナチュラルな印象を与えるだけでなく、目隠しとしても活用できます。日中の明るく華やかな印象とは打って変わって、夜に照明を点灯すると、昼間とは違ったシックでおしゃれな演出が可能です。 照明の色によっても印象を変えられるため、上手に取り入れておしゃれな雰囲気を演出しつつ、昼と夜の表情を楽しみましょう。
おしゃれな外観の建築実例3選
ここからは、外観がおしゃれな戸建ての建築実例を3つ紹介します。
ヨーロピアンスタイルのおしゃれな外観

ヨーロピアンスタイルのかわいい外観が特徴的な建築実例です。少し馴染んだ印象の外観や内装にしたいとこだわり、上品で落ち着いた印象があります。外観に合わせた木目のドアや洋風の瓦屋根を使用し、統一感のある戸建てに仕上がりました。無垢や漆喰を使用し、白を基調にした室内はおとぎ話にでてくるようなかわいらしい雰囲気がある戸建てです。
白を基調としたシンプルな外観の平屋

白を基調とした外観で、ムダのないシンプルな平屋の建築実例です。白がメインではあるもののブラウンの差し色がアクセントとなり、温かみのある印象を与えてくれます。玄関ポーチは広々としており、使いやすく黒の玄関ドアが家全体を引き締める効果があります。リビングに続く大開口の窓は、明るい部屋を実現するポイントの一つです。
リゾート地の住宅を思わせる重厚感のある平屋

他の家とは被らないご自宅を希望され、ヨーロッパをイメージさせる外観に決めました。窓枠は通常と異なりアーチ状で柔らかな印象を与え、木製のドアと洋風の瓦屋根が統一感のある外観に仕上げています。ガーデニングを楽しめるよう広い庭を設け、玄関までのアプローチにはカーブした花壇を設置しました。
外観のデザインを決める際の注意点
見た目の印象が強い色や形などで外観デザインを決めてしまいがちですが、ただ好みのデザインでおしゃれにできれば良い、というわけではありません。外観デザインを決める際、どのようなことに注意して決めるべきか、以下で主な注意点を解説します。
街並みと調和するデザインを選ぶ
住宅の外観を決める際は、好みのデザインをイメージしつつも周囲の景観と調和するデザインにすることを心がけましょう。 地域によっては、景観を保つための条例を設けているところもあります。例えば、世界遺産の白川郷がある集落では、集落全体が「伝統的建築物群保存地区」に指定されており、建物の新築や改修の際には市町村への届け出と許可が必要です。
将来のメンテナンスを考える
見た目のデザインだけでなく、建てた後のメンテナンスのしやすさについても考えておきましょう。 安価な素材は短期的に見ればコストを抑えられますが、長期的に見るとむしろコストパフォーマンスが悪くなってしまうことも考えられます。長く安心して住み続けるには、メンテナンスフリーの屋根や外壁材を選ぶことが大切です。 また、汚れや色褪せのスピードは色によっても異なるため、汚れにくい色を選ぶことも一つのポイントといえるでしょう。
安全性も考える
好みの外観デザインを実現できても、安全性に欠けた家になってしまっては本末転倒です。 耐震性をはじめとする物理的な安全はもちろん、防犯的な意味での安全にも配慮する必要があります。例えば、採光を確保するために窓を大きく取りすぎると、家の中が周囲から丸見えになってしまいます。 明るい室内にしたい場合は、天窓や吹き抜けを設置したり、人通りの少ない方向に窓を設置したりするなど、プライバシーを守る工夫も大切です。
外観のデザインにこだわった家づくりをするなら【キノエデザイン】がおすすめ

外観デザインは住宅のイメージを左右する大事な要素の一つです。 デザインにこだわりたい場合は、トレンドをうまく取り入れつつも、周囲との調和や汚れにくさ、安全性なども考慮しましょう。キノエデザインでは、安心して長く住み続けられる耐震性・耐火性・耐久性に優れた家づくりを提案しています。 長持ちする屋根や外壁材の提案はもちろん、要望に沿った外観デザインの設計が可能です。 おしゃれな注文住宅を建てたい方は、ぜひ一度キノエデザインまでご相談ください。
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戸建ての外観に関するよくある質問
一戸建ての外壁で人気のある色は?
一戸建ての外壁で人気のある色は、ホワイトやベージュ、グレーなどのナチュラルで落ち着いた色合いが多く選ばれています。これらの色は、周囲の環境と調和しやすく、時代を問わずに人気があります。また、最近では、モダンな印象を与えるブラックやネイビーも人気が高まっています。
新築で流行っている外壁は?
最近の新築住宅で流行している外壁材には、耐久性やメンテナンス性に優れたガルバリウム鋼板や、自然素材の風合いを持つサイディングボードがあります。ガルバリウム鋼板は、モダンでスタイリッシュな外観を演出できるため、特に都市部で人気があります。一方、サイディングボードは、木目調や石目調など多様なデザインが選べるため、ナチュラルな雰囲気を好む方に支持されています。
建築における外観とは?
建築における外観とは、建物の外側の見た目やデザインのことを指します。外観は建物の印象を決定づける重要な要素であり、建物のスタイルや美観、周囲の環境との調和を考慮して設計されます。外壁の素材や色、窓やドアの配置、屋根の形状などが外観を構成する要素となります。
外観と内観の違いは何ですか?
外観とは、建物の外側のデザインやスタイルを指し、建物の形状、色、素材、屋根の形状、窓の配置などが含まれます。一方、内観は建物の内部のデザインや装飾を指し、部屋のレイアウト、壁や床の素材、家具の配置、照明などが含まれます。外観は建物の第一印象を決定し、周囲の環境との調和を考慮することが重要です。
戸建ての外観と間取りは、どちらを先に決めればよいですか?
外観と間取りは、並行して検討することをおすすめします。間取りが変わると窓や建物の形も変わり、外観だけを先に決めると室内の使い方に制約が生じる場合があります。好みの外観と希望する暮らし方を設計者に伝え、両方を調整しながら計画しましょう。
外壁の色を決める際、実物サンプルはどのように確認するとよいですか?
できるだけ大きなサンプルを使い、屋外で確認するとよいでしょう。室内の照明と自然光では色の見え方が異なり、小さなサンプルと広い外壁でも印象が変わる場合があります。晴天時や曇天時などで見比べ、屋根や窓枠、玄関ドアの色と並べて確認することが大切です。
外観パースを見るときは、どこを確認すればよいですか?
正面だけでなく、道路から近づく方向や玄関前など、普段目にする位置からの見え方を確認しましょう。隣家、敷地の高低差、駐車する車などが反映されているかも確認すると、実際の印象をつかみやすくなります。パースは検討用のイメージなので、色や質感は実物サンプルとも照らし合わせましょう。
家族で好みの外観が違う場合、どのように意見をまとめればよいですか?
それぞれが選んだ写真について、「色」「素材」「建物の形」など、どの部分が好きなのかを整理しましょう。テイストの名前が違っていても、好みの要素には共通点がある場合があります。譲れない要素と調整できる要素を分け、設計者と一緒に組み合わせを検討すると進めやすくなります。
SNSで見つけた戸建ての外観は、そのまま自宅に取り入れられますか?
参考にはできますが、敷地の広さや向き、周辺建物、間取りによって同じ見え方になるとは限りません。写真の構図によって、実際より屋根や建物が大きく見える場合もあります。写真全体を再現することより、気に入った要素を伝え、自分たちの敷地に合う形に調整することが大切です。
外観にかける予算は、どのように優先順位をつければよいですか?
外壁のアクセントや玄関まわりなど、特に大切にしたい部分を決めて、変更した場合の費用を比較しましょう。採用範囲を限定することで、希望の質感を取り入れられる場合もあります。断熱・耐震・防水など必要な性能を確保したうえで、外観に使える予算を整理することが大切です。
宅配ボックスやEV充電設備は、外観を決める段階で考えたほうがよいですか?
外観や外構とあわせて、早めに検討することをおすすめします。宅配ボックスは荷物の受け取りや取り出しの動線、EV充電設備は駐車位置と配線経路を考える必要があります。将来設置する場合も、必要なスペースや配線の準備を相談しておくと、後から計画を変更する負担を抑えやすくなります。
エアコンの室外機を目立たせないように設置できますか?
道路から見えにくい位置に設置するなどの方法があります。ただし、見た目を優先して囲い込むと、必要な通風や点検・交換のスペースを確保できない場合があります。メーカーが指定する設置条件を守り、配管経路や隣家への音の影響も踏まえて配置を検討しましょう。
バルコニーを設けない戸建てでも、暮らしやすさと外観を両立できますか?
洗濯物を干す場所や屋外で過ごす場所を別に確保できれば、バルコニーを設けない計画も可能です。ランドリールームや庭、テラスなどを、暮らし方に合わせて検討しましょう。キノエデザイン(秋山住研)は、室内干しや収納までの家事動線も重視しており、外観と日々の使いやすさをあわせて相談できます。
秋山住研では、外観と室内で異なるテイストを相談できますか?
希望する外観と室内のイメージを、それぞれ伝えて相談するとよいでしょう。外観と室内を同じテイストにそろえる必要はありませんが、玄関まわりや窓から見える空間など、内外がつながる部分はバランスを考えることが大切です。キノエデザイン(秋山住研)は、建築家との対話を通じ、暮らし方や敷地条件を踏まえた住まいづくりを重視しています。