将来は一戸建てを考えている、その中でもご家族全員が健康で快適に過ごせる「自然素材の注文住宅」をつくりたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は「自然素材」をテーマに、自然素材の種類とそのメリット、デメリット、そして「自然素材の注文住宅」のメリット、デメリットについてご紹介をしていきたいと思います。   自然素材についてご紹介する前に、まずは「自然素材の注文住宅」とはどの様なものかについて触れていきます。   自然素材の注文住宅とは正確な定義はありませんが、無垢材や漆喰など、主に自然の素材を用いて建てられた家を指します。 より良い自然素材を選択する際には、気候や環境に適した素材を選ぶことが重要です。 また、断熱材や接着剤など家の見えないところに使われている素材にも気を配ることで、身体と環境に優しい「エコな住宅」を実現することができます。 将来的に家の建替えや処分をする際、自然素材であれば焼却時に有害な物質が出ないため自然に還すこともできます。  

注文住宅で使われる自然素材の種類

では、「そもそも自然素材とはどの様なものがあるのか」その種類とメリット、デメリットについてご紹介をしていきたいと思います。   自然素材としてあげられるものとして、無垢材（天然の木材）、自然素材の塗料（壁材）、断熱材があります。 無垢材には調湿効果があるため、室内には結露が生じにくく、快適な空気環境を保ちます。 そのためカビを繁殖させたり、ダニや細菌の原因となっている結露を防ぐことができます。 また、比較的長時間過ごすリビングのフローリングや天井などに使用することで、天然木本来の味わいを感じることができます。 壁材（塗り壁）、断熱材ともに、主原料が自然素材のためホルムアルデヒドなどの化学物質がほとんど使用されていない事が多く、シックハウス症候群の心配が少ないことが特徴です。 また、断熱性・調湿性・脱臭性などにも優れています。  

無垢材（天然の木材）

• 無垢材の種類

∟ヒノキ ∟水分に強いため浴槽などに使われることが多く耐朽性がある ∟スギ 　∟柔らかいため加工がしやすく温もりがある、比較的価格が安い ∟ケヤキ 　∟非常に硬く強靭なため柱などに使われることが多く傷つきにくい ∟パイン（松） 　∟柔らかいため加工がしやすく熱、衝撃吸収力が高い ∟オーク（ナラ） 　∟耐久性、耐水性が高くキッチン廻りのフローリングに使われることが多い ∟メープル 　∟白っぽく部屋が明るくみえる、ボーリング場で使用される程、強度がある （伐採の規制があり、無垢材のフローリングとしてはあまり流通しておらず、複合（合板）フローリングなどに使われることが多い） ∟ヒバ 　∟防虫、防カビ、抗菌性があるため土台部分として使われることが多く耐朽性がある  

• 無垢材のメリット

∟調湿性に優れている ∟耐久性が高い ∟木造建築の耐久性は鉄骨造や鉄筋コンクリート以上である ∟ヒノキやヒバなどには防虫効果がある ∟含まれる精油に抗菌作用がある ∟木の風合いや肌触りが楽しめる ∟床材に使用することで素足で木のぬくもりを感じることができる ∟無垢材ならではの木目を感じることができる ∟ナチュラルテイストな雰囲気に仕上げることができる  

• 無垢材のデメリット

∟季節によって収縮、膨張する ∟無垢材を熟知した施工会社・職人の技術が必要となる ∟施工に手間がかかり、コストが上がる ∟水に弱い  

塗料

• 自然素材の塗料の種類

∟漆喰 ∟調湿性、耐火性、抗菌性があり、耐久性に優れているため経年劣化しにくい ※ライター様：漆喰の記事の内部リンクの設置をお願いいたします。 ∟珪藻土 　∟高い調湿性、耐火性があり、カラーバリエーションが比較的豊富 ∟キヌカ 　∟米油と植物の種から抽出された自然のワックス、臭いのない塗料、乾燥時間が少なく浸透度が高い  

• 自然素材の塗料のメリット

∟主原料が天然成分の為、環境に優しく安全性が高い ∟調湿性があり結露、カビ、ダニの発生を抑える ∟消臭性、耐火性に優れている ∟一般的な壁紙（ビニールクロス）と比べ汚れた際の手入れが容易 ∟自然素材のため静電気を溜め込まずホコリが付きにくい ∟珪藻土は調湿性に優れている ∟漆喰は抗菌性に優れており、シックハウス症候群の原因にもなるホルムアルデヒドを分解するため、アレルギーの心配が少ない  

• 自然素材の塗料のデメリット

∟施工に手間がかかる ∟専門職人が必要なためコストがかかる ∟壁紙に比べてデザインが少ない ∟珪藻土には抗菌性がないため湿度が高い状態が続くとカビが生える可能性がある ∟漆喰は強い地震、天候などによりひび割れの恐れがある  

断熱材

∟炭化コルク ∟高温蒸気で固めているため、化学物質が含まれている接着剤を使わず身体に優しい ∟セルロースファイバー 　∟主原料が天然の木質繊維（再生紙）からなるため、地球、身体に優しい 断熱材「セルローズファイバー」のメリット・デメリットと注意点｜お役立ち情報｜三木市・加東市・小野市・加古川市の新築注文住宅は秋山住研 (aki-jyu.com) ∟羊毛 　∟原料が天然の羊毛で、無添加のため安心  

• 自然素材の断熱材のメリット

∟ハウスシック症候群の原因にもなる化学物質が含まれていないため安心 ∟調湿性、防カビ、防虫効果があり健康被害を発生させる危険性が低い ∟断熱性が高く、夏は涼しく冬は暖かい家が実現 ∟防火性、防音性に優れている ∟焼却時に有害物質が発生しないため安全性が高くエコ  

• 自然素材の断熱材のデメリット

∟海外からの輸入や専用機械、職人が必要なことがありコストがかかる ∟工事日数がかかることがある ∟羊毛は対応できる業者が少ない  

自然素材の注文住宅のメリット

これまで自然素材が身体や地球に優しいことをご紹介してきました。 では自然素材の注文住宅はなにが凄いのでしょうか。   簡潔にいうと、ご家族が健康で、快適に、心地よく過ごすことができる。 これが「自然素材の注文住宅」なのです。 それでは、具体的なメリットについてご紹介していきたいと思います。  

身体にやさしい

∟シックハウス対策となる ∟特に子供やペット、化学物質過敏や喘息など健康が気になる方におすすめ ∟注意：ある自然素材に対してアレルギーがある人もいるので確認すること  

機能性に優れ過ごしやすい

∟無垢材や珪藻土、漆喰などは、天然の調湿機能（湿気を吸収、排出し快適な湿度に保つ機能）や消臭効果もある ∟天然の木材の香りや温もりによるリラックス感も期待できる  

耐久性が高く長持ちする

∟無垢材は集成材よりも剥がれにくく、強度があるので長持ちしやすい ∟無垢材を使用した建造物は、数百年〜数千年持つこともある ∟例：日本の神社仏閣などの歴史的建造物  

「地域型住宅グリーン化事業」の補助制度が使える

∟対象は長期優良住宅、ゼロ・エネルギー、低炭素住宅といった省エネルギー性能に優れた木造の戸建て ∟要件を満たしていれば、新築する際に補助金が交付される ※別途支給条件がありますので、詳しくはハウスメーカーにお尋ねください。  

自然素材の注文住宅のメリットを最大限に得るためには？

自然素材について様々な種類をご紹介してきましたが、自然素材の注文住宅のメリットを最大限に得るためには、どのように選べばよいのでしょうか。 自然素材の特徴を踏まえながら選択する際のポイントをご紹介していきたいと思います。  

素材の性質や個性を理解する

∟自然素材には、多様な性質や機能がある ∟気候により変化するものもある ∟扱い方やメンテナンス方法を把握することが大切  

自然素材を熟知している施工会社や職人に依頼する

∟自然素材は素材の種類ごとだけでなく、素材一つ一つに個体差がある ∟無垢材など ∟施工には専門的な知識と技術が必要  

国産の自然素材を使う

∟国産の自然素材は日本の気候に適している ∟それぞれの素材の特性と土地の気候を考慮して選ぶことが重要 ∟外国産の自然素材は、輸送費などがかかり値段が高いものもある ∟輸送や保管時に防虫剤などの有害な化学物質が使用されている可能性がある  

自然素材の注文住宅のデメリット

自然素材の注文住宅にはメリットがある一方、自然素材ならではのデメリットもございます。   建材（自然素材）にこだわりを持つことで、ご家族の健康と住まいの快適さが得られます。 その一方で施工に専門の職人さんが必要なこともあり、結果的に時間と費用がかかってしまうことがデメリットでもあります。 ですが、それと同時に家づくりをする職人さんの技術力が高いことでもあります。 長い目で見た時のメンテナンス費用や、価格だけではない付加価値の部分を含めると自然素材の注文住宅は価格以上に得られる価値は高いとも考えられます。 では、自然素材の注文住宅の具体的なデメリットについてご紹介していきたいと思います。  

コストや手間がかかる

∟化学物質の含まれている素材よりも高価なことが多い ∟素材の特性上、高精度の施工が求められるため、時間と費用がかかる ∟湿度や乾燥によって伸縮や反り、割れが生じる  

傷がつきやすい

∟無垢材などは柔らかい素材も多い ∟床に物を落としただけで傷がつくことがある ∟傷がつくのが心配な人はできるだけ固い木材を選択するのがおすすめ  

素材によって品質や風合いにムラ（ばらつき）がある

∟同じ素材であっても、一つ一つ色や風合いなどが異なる 　∟統一感を重視する場合は向かないケースもある  

自然素材の注文住宅の施工事例

弊社の注文住宅の施工事例の中で、自然素材を用いた事例をご紹介させていただきます。   『「高性能×デザイン×自然素材」の遊びゴコロ満載のキューブハウス』 ｗｉｔｈコロナ時代に適合して生まれたニューノーマルなデザインで、お家時間をより楽しく快適に過ごすためのアイデアが満載です。 「窓の配置+弊社オリジナル漆喰+アウトドアリビング」の３つの特徴で、都市の住宅街においてもプライバシーと開放感の両立が可能です。   ＊「高性能×デザイン×自然素材」の遊びゴコロ満載のキューブハウス 参考：https://www.aki-jyu.com/works/%e5%bb%ba%e7%89%a9%e6%96%bd%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e4%be%8b/3305/  

自然素材の特徴を理解して落ち着く我が家を実現しましょう

ここまで自然素材の種類とメリット、デメリットについて、自然素材の注文住宅についてご紹介をしてきました。 家で過ごす時間が多くなった今だからこそ、自然素材の注文住宅で心地よい暮らしを実現していただきたい。そんなすてきな空間が実現する住まいであることも「自然素材の注文住宅」ならではの魅力ではないでしょうか。   秋山住研の「深呼吸する家」は、この先ずっと長く快適に暮らせる家づくりを大切にしています。 自然素材の注文住宅について興味がある、相談してみたいという方は、是非、秋山住研にご相談ください。