家づくりコラム
【必見!】平屋に有効な防犯対策|場所別にわかる対策のポイントとは
目次
家づくりで重要なポイントの一つが防犯対策です。万が一、戸建てを狙った犯罪に巻き込まれてしまうと、大切な財産や家財道具に損害が出る可能性が高く、場合によっては家族の安全も脅かされかねません。特に平屋の場合は「狙われやすいのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、平屋の防犯の難しい理由や有効な対策について詳しく解説します。安全な平屋を建てるための参考にしてください。
平屋の防犯が難しいのはなぜ?
平屋は防犯対策が難しく、2階建てや3階建てとは異なる工夫が必要です。まずは、平屋の防犯が難しい理由を解説します。
すべての部屋(窓)が1階にあり侵入しやすい
一軒家に空き巣が入るとき、侵入口として使われることが多いのが窓です。警視庁が発表した「住まいる防犯110番」のデータによると、2023年に起きた戸建て住宅への住宅侵入犯罪のうち、窓が侵入口として使われたのは13,490件中7,448件でした。割合は55.2%にものぼります。
平屋の場合はすべての窓が1階にあり、侵入の障壁となる「高さ」がないため、2階建てなどと比べるとどうしても侵入しやすくなってしまいます。
広い敷地に建てられているため生活環境を把握しやすい
平屋を建てるには、2階建てや3階建てよりも広い敷地を確保しなければならないケースが多いです。土地の面積を確保するために、周囲に建物が少ない見晴らしのよい場所を選んだ場合、外部から生活状況が把握しやすいというリスクが出てきます。留守になる時間帯や家族構成などを空き巣に知られてしまうと、犯罪のターゲットになりかねません。
塀や生け垣などの設置により侵入に気づかれにくい
平屋では外部からの視線をさえぎるために、目隠しとして塀やフェンスなどを設置するケースがあります。これにより日常生活の快適性がアップする反面、万が一不審者に侵入された場合、外から気付かれにくくなる点に注意が必要です。「塀やフェンスの内側に侵入さえすれば、何をしていてもわからない」という状況は、不審者や犯罪者にとって都合がいい状況をつくり出します。
平屋の防犯対策【窓】
平屋を建てる際は、防犯が難しいことを前提に立地や暮らしやすさなども考慮して防犯対策を取り入れましょう。まずは、侵入経路となりやすい平屋の「窓」の防犯対策を紹介します。
できるだけ小さく、少なめにする
窓から物理的に侵入しづらくするための対策として、大きさをできるだけ小さくし、数も少なくしましょう。侵入しやすい高さの窓も、人が出入りできない大きさにすることでリスクを減らせます。また、窓は熱が出入りしやすい場所でもあるため、面積や数が減れば断熱性が上がり、住宅性能の向上にもつながります。
防犯ガラスを採用する
窓の防犯というと、「きちんと施錠すれば問題ない」と考える方も多いでしょう。しかし、窓に鍵をかけたとしても、窓ガラスを割られて侵入されることがあります。窓そのものの防犯性を高めるには、防犯ガラスを採用するのがおすすめです。窓が簡単に割れなくなって侵入に時間がかかるため、不審者や犯罪者が諦める可能性が高まります。
面格子を設置する
換気のために設置する浴室やトイレなどの小窓には、面格子を取り付けておくと、開けっ放しにできます。しかし、面格子そのものを工具で簡単に取り外せてしまうようでは、防犯性に難があるといわざるを得ません。おすすめなのは、窓と一体化している取り外しにくいタイプです。面格子は設置することで家の外観にも影響を与えるため、デザインも考慮して選びましょう。
防犯フィルムを貼る
防犯ガラスよりも低コストに抑えたいのであれば、窓ガラスに防犯フィルムを貼るのも効果的です。ガラスの強度が高まって割れにくくなります。防犯フィルムには、色つきで目隠しになるタイプや遮熱効果を持つタイプなどもあるため、窓の場所や家族のニーズに合わせて種類を選べるのも大きなメリットです。
補助錠を取り付ける
窓に補助錠を取り付けると二重ロックの状態になるため、防犯性が上がります。窓の防犯では「外部から鍵が簡単に開けられず、ガラスを割るのにも時間がかかるため、侵入が難しい」という状況をつくり出すことが重要です。補助錠は比較的安価で、基本的に工事不要で設置できるという点も大きいでしょう。
防犯シャッターを設置する
リビングの掃き出し窓のように、外から室内が見えるような大きな窓には防犯シャッターを設置するのがおすすめです。物理的に侵入しづらくなるのに加え、外から室内の状態を確認できなくなるため侵入を諦めさせる効果が期待できます。また、台風や強風などの悪天候時には、窓を飛来物から守るのにも役立ちます。
平屋の防犯対策【間取り】
平屋の防犯では、間取りを工夫することも重要です。しかし、間取りは後から簡単に変えられるものではないため、計画の段階から防犯性を高めることを考える必要があります。どのような間取りが有効なのか、以下で解説していきます。
室内干しできるランドリールームをつくる
洗濯物を外に干すと、外部から家族構成や生活サイクルを把握されてしまいかねません。また、洗濯物の盗難リスクも高まります。外干しを避けてプライバシーを守るには、室内にランドリールームをつくるのがおすすめです。防犯対策になるだけでなく、「洗う・乾かす・アイロンをかける・たたむ」を1箇所で済ませられ、家事の時短にもつながるでしょう。
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中庭を設置する
建物の壁に囲まれた場所に中庭をつくると、外からの視線を気にすることなく、侵入も困難な屋外空間を設けることができます。外庭よりも安全性が高い中庭は、小さい子どもを自由に遊ばせたり洗濯物を干したりと、さまざまな用途に活用可能です。中庭側の壁に大きな窓を設置すれば採光や通風も確保できるため、無理して道路側に大きな窓をつくる必要もありません。
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道路側に玄関を設ける
空き巣の侵入口として窓の次に多いのが、玄関のドアです。きちんと施錠をしていても、ピッキングやこじ開けなどによる侵入被害が発生することがあります。玄関をあえて人目につく道路側に設けることで、時間がかかるピッキングやこじ開けが実行しにくくなり、玄関ドアからの侵入リスクを防ぐ効果が期待できます。
平屋の防犯対策【外構】
外構は、防犯の最前線ともいえる部分です。外部からの侵入を防ぐには、庭や塀など外構にも気を配りましょう。以下では外構部分の防犯対策について解説します。
塀・生垣を設置する際は素材や高さを考慮して決める
塀や生垣は、素材や高さを考慮して適度に外から敷地内が見えるように設置しましょう。高い塀などで敷地をぐるりと囲み、外からまったく見えない状態にすると、侵入した空き巣や不審者が身を隠せてしまうため、かえって危険です。透け感のある素材でできた塀やフェンスを採用するなど、完全な死角にならない工夫が求められます。生垣をつくる場合は隙間をあけて設置し、高さにもこだわるとよいでしょう。
ただし、常に外から室内が丸見えになるとストレスになるため、普段は室内の様子を見えづらくする工夫も必要です。
防犯砂利を敷く
防犯砂利とは、人が乗ったり歩いたりすると大きな音が出る砂利のことです。一般的な砂利もそれなりに音が出ますが、防犯砂利のほうがより耳に付く音で、誰かが立ち入ったときもすぐにわかります。建物の周り全面に敷くのが難しい場合は、侵入しやすい窓の下などに一部だけでも敷いておくと効果的です。
平屋の防犯対策【設備】
空き巣などを未然に防いで家族の安全を守るには、防犯に特化した設備の導入もおすすめです。ここからは、平屋の防犯に有効な設備を紹介します。
人感センサー付きの照明を設置する
特に夜間の防犯に効果的なのが、人感センサー付きの照明です。人の動きに反応して点灯するため、設置しておくだけで空き巣にとって脅威になります。玄関の周辺や人目につきにくい家の裏側など、狙われやすい場所に設置するのがおすすめです。電池で動くタイプであれば、配線工事なども必要なく手軽に設置できますが、万が一の際の電池切れには注意しておきましょう。
防犯カメラを設置する
防犯カメラそのもので空き巣を防ぐことはできないものの、映像が残るという点で犯罪を抑止する効果が期待できます。効果を高めるには、人感センサー付きの照明と併用するのがおすすめです。
ただし、設置場所によっては顔が映らなかったり、壊されたりする可能性もあります。取り付ける前に適切なカメラの位置や視野角、録画機能などを確認しましょう。
警報システムを導入する
警報システムを導入すると、空き巣の侵入などの異常を感知した際に、警報音で威嚇したり周囲に知らせたりできます。より高度な防犯対策として検討するとよいでしょう。万が一侵入された場合も、防犯カメラやセンサーによって証拠を残せます。
平屋に住むなら万全な防犯対策を!
空き巣や忍び込みなどの犯罪は、決して人ごとではありません。特に1階建ての平屋は、2階建てや3階建てと比較すると侵入しやすいため、間取りや設備によっては狙われやすくなります。防犯対策は「やりすぎ」と感じる程度でちょうどいいと考えておきましょう。
キノエデザインでは、家族が安全かつ快適に過ごせる住宅づくりを手がけています。防犯性の高い平屋を建てたいとお考えの際は、ぜひご相談ください。
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平屋と二階建ての防犯上の違いは?
平屋はすべての部屋が地上にあるため、窓や出入口が多くなりがちで、侵入経路が増える可能性があります。そのため、窓や出入口に防犯対策をしっかり施すことが重要です。一方、二階建ては二階部分があるため、侵入しにくいという利点がありますが、一階部分の防犯対策は平屋同様に重要です。特に、二階の窓やバルコニーからの侵入を防ぐために、窓の施錠や防犯ガラスの使用を検討すると良いでしょう。どちらのタイプの住宅でも、防犯カメラやセンサーライトの設置など、総合的な防犯対策を行うことが重要です。
平屋の欠点は何ですか?
平屋の主な欠点としては、まず敷地面積が広く必要になることが挙げられます。平屋はすべての部屋が一つのフロアに収まるため、同じ延床面積の二階建て住宅と比べて、より広い土地が必要です。また、土地が広い分、建築費用や外構費用が高くなることがあります。さらに、平屋は屋根面積が大きくなるため、屋根のメンテナンス費用が高くなる可能性もあります。その他、プライバシーの確保が難しい場合があるため、周囲の視線を遮る工夫が必要です。
平屋の防犯カメラの設置場所は?
平屋の防犯カメラの設置場所としては、以下のポイントを考慮すると効果的です。まず、玄関や裏口などの出入り口は最も重要な設置場所です。これにより、不審者の侵入を未然に防ぐことができます。次に、窓が多い場所や死角になりやすい場所もカメラを設置することで、防犯効果を高めることができます。また、庭や駐車場などの敷地内も監視することで、外部からの侵入を防ぐことができます。最後に、カメラの設置位置は高い場所にすることで、広範囲をカバーし、カメラ自体の破壊や盗難を防ぐことができます。これらのポイントを考慮して、適切な場所に防犯カメラを設置することが重要です。
泥棒に入られやすい家の特徴は?
泥棒に入られやすい家にはいくつかの共通点があります。まず、外から見て人がいないことが明らかである家は狙われやすいです。例えば、郵便物が溜まっている、夜間に明かりがついていないなどの状況です。また、窓やドアが古く、防犯対策がされていない家もターゲットになりやすいです。さらに、家の周囲に高い塀や植え込みがあり、外からの視線が遮られている場合も、泥棒が侵入しやすい環境といえます。防犯カメラやセンサーライトが設置されていないことも、泥棒にとっては好都合です。防犯対策をしっかりと行い、家の安全を確保することが重要です。