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2025.09.29 コラム

【徹底比較】外壁材の種類|特徴や比較ポイント、選び方を解説

注文住宅を建てる際は、室内の間取りから内装デザイン、外観までをイチから設計します。特に外観の印象を大きく左右する外壁の素材選びでは「どの素材がイメージに合うかわからない」「各外壁材の違いは?」と悩む方も少なくないでしょう。

本記事では、代表的な外壁材の特徴や耐用年数、比較ポイント、選び方などを詳しく解説します。これから新築・リフォームで外壁材を選ぶ方や、長く快適に住むための家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてください。

外壁材の種類

外壁材には窯業系や金属系、木質系、樹脂系などさまざまな種類があります。それぞれ特徴が異なるため、種類ごとの特性を理解して選ぶことが大切です。

ここでは、外壁材の代表的な種類について解説します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントに木質繊維を混ぜて板状に加工し、高温処理を施した外壁材です。耐火性や耐候性に優れている・デザインの選択肢が多い・住宅の外観に合わせやすいなどの魅力があることから、多くの住宅で使用されています。

ただし吸水性があるため、塗装など定期的なメンテナンスが欠かせません。耐用年数はおよそ20~40年とされており、適切に手入れを行うことで長期間、美観と機能性を保てます。

金属系サイディング

金属系サイディングは、断熱材の表面をガルバリウム鋼板などの金属で覆った外壁材です。軽量でありながら、高い耐久性と防水性を兼ね備えています。また、サビや劣化に強いため、ほかの外壁材に比べてメンテナンスの手間が少ない点も特徴です。

金属系サイディングはシンプルでモダンなデザインが多く、近年人気が高まっています。耐用年数は30~40年ほどで、長期的に安心して使える外壁材の一つです。

木質系サイディング

木質系サイディングは木材を主原料とした外壁材で、自然素材ならではの温かみと風合いが魅力です。断熱性が高く、快適な室内環境づくりに役立ちます。

一方、耐火性が低い・湿気や害虫の影響を受けやすいという弱点があり、防腐処理や塗装など定期的なメンテナンスが欠かせません。

デザイン性が高く個性的な外観を演出できる点も人気ですが、耐用年数は15~40年程度と、手入れ次第で寿命に差が出る外壁材です。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、アメリカやカナダで広く普及しているプラスチック製(塩化ビニル)の外壁材です。軽量ながら耐久性や耐候性に優れているほか、雨風や紫外線にも強く、長期間にわたり安定した性能を発揮します。

また、劣化が起こりにくく塗装を要するタイミングも少ないため、メンテナンスコストを抑えられます。耐用年数は20~50年程度と、コストパフォーマンスが良い外壁材です。

モルタル

モルタルは、セメントや砂、水などを混ぜ合わせ、金属製の網などを下地に直接塗り込むことで仕上げる一体型の外壁材です。目地がなく、すっきりとした印象を与えます。また、個性的で多様なデザインを表現できる点もモルタルがもつ大きな魅力です。

ただし、ひび割れが生じやすい・防水性が低いという弱点があるため、定期的な塗装による保護が欠かせません。また、施工を行う職人の技量によって完成度に差が出やすい点に注意が必要です。耐用年数は、およそ30年程度とされています。

タイル

タイルは、土や石を高温で焼き固めてつくる外壁材の一つです。自然素材ならではの質感と存在感があり、高級感や重厚感のある外観を演出できます。耐久性に優れており、基本的に塗装によるメンテナンスは必要ありません。

ただし、定期的に目地部分の補修が必要で、施工には手間やコストがかかります。タイルは長寿命な外壁材で、耐用年数は30年以上とされています。

ALC

ALCとは、珪石やセメントなどを主原料とする軽量気泡コンクリートのことです。軽量でありながら、高い強度を誇るのが特徴です。

内部に気泡を含む構造のため、断熱性・防火性・遮音性が高く、快適な住環境づくりに適しています。また、施工後の安定性も高く、劣化しにくいことから長期的な利用が可能です。耐用年数は50~60年ほどとされています。

外壁材の比較ポイント

外壁材は素材ごとに性能や見た目、メンテナンス性などが異なります。以下で紹介するポイントを比較し、住まいに合った外壁材を選ぶことが大切です。

目的

外壁材を選ぶ際は、まずは外壁材に何を求めるのか目的を明確にしましょう。デザイン性を優先するのか、価格を抑えたいのか、あるいは長い耐用年数を求めるのかによって、適した素材が変わります。複数の目的がある場合は、優先度の高いものから順に検討し候補を絞っていくことで、納得のいく選択がしやすくなります。

デザイン性

外壁材は、素材ごとに色味や質感、表面の仕上がり具合といったデザインの特徴が大きく異なります。そのため、住宅の雰囲気や好みに合わせて選ぶことが重要です。

特に外観にこだわりたい場合は、カラーバリエーションや模様、テクスチャーの選択肢が豊富な外壁材を選ぶのがおすすめです。理想のデザインを実現しやすくなり、長く満足できる住まいづくりにつながります。

価格

外壁は面積が広いため、選ぶ素材によってコストが大きく変動します。「できるだけ予算を抑えたい」と考える方は、コストパフォーマンスが良い外壁材を選びましょう。

ただし、外壁材は種類によって性能が異なるため、予算だけで安易に選ぶと耐久性や断熱性、防水性といった必要な機能が不足する可能性があります。費用と性能のバランスを考慮し、長期的に安心して使える外壁材を選ぶのが重要です。

メンテナンス性

外壁は常に雨風や直射日光にさらされることで、汚れや劣化が起こりやすい部分です。長く快適に住み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

外壁材の種類によって、手入れのしやすさや頻度は異なります。メンテナンスの手間や費用を抑えたい場合は、耐久性が高く、長期間にわたり補修が少なく済む種類を選ぶとよいでしょう。

耐久性

外壁材がもつ耐久性の高さは、長く快適に住み続けるうえで重要なポイントです。耐久性を重視する場合は、耐用年数が長いALCや樹脂系サイディングなどの素材を選ぶと安心です。

ただし、外壁材ごとに劣化の仕方や特性が異なるため、施工業者と相談しながら、住まいに合った素材を慎重に選択しましょう。

おしゃれな外観にするための外壁材の選び方

ここでは、外壁材の選び方を解説します。好みや住宅の雰囲気に合った外壁材を選ぶことで、おしゃれで個性のある外観を実現できるでしょう。

統一感を意識する

外壁材を選ぶ際は、あらかじめ住宅全体のテイストを決めたうえで、統一感を意識することが大切です。素材や色が不揃いだと、統一感がない印象に仕上がりになってしまいます。はじめにテイストを明確にすると、バランスの取れたおしゃれな外観を実現しやすくなります。

カラーは3色以内におさめる

おしゃれで統一感のある印象に仕上げたいなら、外観全体の配色を2~3色にまとめるのがポイントです。色の比率はベースカラーを70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%程度にすると、バランスがよく落ち着きとアクセントが調和した外観コーディネートに仕上がります。

外構を含めて考える

外壁は建物の印象を大きく左右する重要な要素ですが、建物だけで考えると全体のまとまりが欠けてしまう可能性があるため注意が必要です。門扉やフェンス、玄関アプローチなどの外構も含めてデザインを考慮すると、住宅全体に統一感が生まれ、より洗練されたおしゃれな外観に仕上がります。

大きめのサンプルを確認する

外壁材は面積が広いため、小さなサンプルだけで判断すると、完成後のイメージと大きく異なることがあります。完成後の変更は困難なため、後悔しないよう、できるだけ大きなサンプルで確認したり、モデルハウスや実際の施工例を見て仕上がりをイメージしたりするようにしましょう。

外壁材選びは比較ポイントを参考にしつつ施工業者にも相談しよう

外壁材を選ぶ際は、耐久性やデザイン、メンテナンス性、価格などをしっかりと比較検討することが重要です。専門家の意見を取り入れることで、見た目も機能も満足できる外壁選びを実現しやすくなります。

キノエデザインはお客様のご要望をしっかりとヒアリングし、ご家族の暮らしに合わせた住まいを提案しています。家づくりのプロに相談できる無料相談会も実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。

外壁の種類に関するよくある質問

外壁塗装とサイディングどっちが安い?

外壁塗装とサイディングの費用は、それぞれの状況や選択する材料によって異なります。一般的に、外壁塗装は既存の外壁に塗料を塗る作業であるため、初期費用が比較的安く済むことが多いです。

一方、サイディングは外壁材を新たに貼り付けるため、材料費や施工費がかかり、初期費用が高くなる傾向があります。しかし、サイディングは耐久性が高く、メンテナンスの頻度が少ないため、長期的なコストパフォーマンスを考慮すると、サイディングが経済的になるケースも珍しくありません。

最終的な選択は、予算やメンテナンスの手間、耐久性などを考慮して決定することをお勧めします。

外壁で一番いいのはどれですか?

外壁で一番良いものは何かという質問に対する答えは、家の立地条件や気候、予算、デザインの好みによって異なります。一般的に人気のある外壁材は、サイディング、タイル、モルタル、木材などです。サイディングは耐久性が高く、メンテナンスが比較的簡単です。タイルは高級感があり、耐久性も優れています。

モルタルはデザインの自由度が高く、独特の風合いが楽しめます。木材は自然な温かみがあり、特に自然環境に調和するデザインに向いている素材です。それぞれの素材にはメリットとデメリットがあるため、自分のライフスタイルや家の条件に合ったものを選ぶことが重要です。

一番長持ちする外壁は?

外壁材の選択は、耐久性、メンテナンスのしやすさ、デザイン、コストなど、さまざまな要素によって異なります。一般的に人気のある外壁材には、サイディング、タイル、塗り壁、レンガなどがあります。

サイディングはコストパフォーマンスが良く、メンテナンスも比較的簡単です。タイルは高級感があり、耐久性に優れていますが、コストが高くなる傾向があります。塗り壁はデザインの自由度が高く、自然な風合いを楽しむことができますが、定期的なメンテナンスが必要です。レンガは耐久性があり、メンテナンスも少なくて済みますが、初期費用が高くなります。最適な外壁材は、予算やデザインの好み、住む地域の気候条件などを考慮して選ぶことが重要です。

ガルバリウムとサイディングのどちらがいいですか?

ガルバリウムとサイディングはそれぞれにメリットとデメリットがあります。ガルバリウムは耐久性が高く、錆びにくいという特徴がありますが、金属製のため断熱性が低いことがあります。

一方、サイディングはデザインのバリエーションが豊富で、断熱性に優れた製品も多くありますが、定期的なメンテナンスが必要です。どちらが良いかは、予算やデザインの好み、メンテナンスの手間を考慮して選ぶと良いでしょう。

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