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2024.06.05 コラム

自然素材の家の特徴|メリット・デメリットや後悔しないポイントを解説

自然素材の家の特徴|メリット・デメリットや後悔しないポイントを解説

住宅の建築には木材や金属、石、コンクリートといった多種多様な建材が使われます。その中でも、住み心地や住む方の健康面など、さまざまな点から注目を集めているのが「自然素材」です。「自然素材とはどんな素材のことなのか」「自然素材の種類を知りたい」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、家づくりに使われる自然素材の特徴や種類をわかりやすく紹介します。併せて自然素材のメリットとデメリットについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

自然素材の家とは

自然素材に厳密な定義や規格はないものの、一般的には人工的に合成した化学物質を使わず、天然素材が持つ性質や風合いを生かした素材のことを指します。自然素材の家とは、化学物質が含まれる建材をできるだけ減らし、自然素材をふんだんに使った住宅のことです。
自然素材の家が注目を集めているのは、建材に含まれる化学物質がさまざまな不調をきたす「シックハウス症候群」の一因となることが大きいでしょう。また、自然素材には吸湿性が高いものや調湿効果が優れている高機能なものも多く、快適な暮らしの実現にも役立ちます。
ただし、住宅には給水や排水などの機能も必要なため、100%天然素材で建てることは難しいでしょう。「自然素材の家」といっても、どの程度の自然素材を使うかは住宅によって異なります。

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自然素材の種類

自然素材の種類

自然素材というと、日本の住宅に古くから使われてきた木材を思い浮かべる方は多いでしょう。建材として使われる自然素材には、木材以外にもさまざまな種類があります。ここでは代表的な自然素材を紹介します。

​​​​無垢材

無垢材とは天然の木を切り出し、乾燥させてつくられる木材のことです。針葉樹では「スギ」「ヒノキ」「サワラ」「カラマツ」、広葉樹では「ケヤキ」「ナラ」といった種類があります。
無垢材が使われるのは、床(フローリング)や壁、天井、柱などです。木の種類によって硬さや質量、価格、見た目の風合いなどが異なるため、用途や好みに応じて使い分けられています。
住宅に使われる木材には、無垢材のほかに集成材があります。集成材とは小さな木材を接着剤で固めたもので、一般的に自然素材には含まれません。

漆喰

漆喰(しっくい)とは、消石灰(水酸化カルシウム)が主成分の素材で、塗り壁材として使われます。お城や蔵などの白い壁を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。外壁だけでなく、室内の壁や天井などにも使用可能です。
日本では飛鳥時代から使われているといわれる伝統的な素材で、強度が高くカビに強いという特徴があります。加えて不燃性で、万が一火事が発生した際の防災効果も期待できます。

珪藻土

珪藻土とは、珪藻という植物プランクトンの化石のことです。目に見えない大きさの穴がたくさん開いているため、空気中の水分を吸ったり吐き出したりして湿度を保つ調湿作用があります。また、においの分子も吸収することから、消臭効果も期待できます。
壁材や床材として使われることが多く、カラーバリエーションが豊富な点も魅力の一つといえるでしょう。さらに断熱性や耐火性も高く、快適で安全な暮らしの実現にも一役買っています。

 

自然素材の家のメリット・デメリット

自然素材の家のメリット・デメリット

住宅を建てるときは、使いたい建材にどのような特徴があるかを知っておくことも大切です。ここからは、自然素材を使用した家づくりのメリットとデメリットについて解説します。

自然素材の家に住むメリット

ナチュラルな雰囲気を楽しめる自然素材には、機能面でもさまざまなメリットがあります。自然素材の家に住むメリットは、主に以下の3つです。

健康的に暮らせる

自然素材を積極的に使うことで、化学物質が含まれる素材が引き起こすシックハウス症候群を防ぐことができます。一生に一度の買い物ともいわれるマイホームは、簡単に建て替えられるものではありません。
万が一、建材が原因でシックハウス症候群になってしまえば、生活の質は大きく低下します。自然素材の家は健康面への悪影響がなく、健やかな暮らしを実現できることがメリットだといえるでしょう。

耐火性・機能性が優れている

漆喰や珪藻土などは、不燃材料として認められているほど耐火性に優れています。万が一火事が発生したときに火が燃え広がりにくく、有害物質も発生しません。
その他、素材ごとに調湿効果や消臭効果、抗菌効果、蓄熱効果など、さまざまな機能が備わっています。適切な素材を使うことで、快適な暮らしを実現できます。

夏に涼しく冬は暖かい

調湿効果や蓄熱効果を持つ自然素材を住宅に用いることで、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。素材の機能によって光熱費を抑えられることは、大きなメリットだといえるでしょう。また、暮らしの快適度は湿度に大きく左右されます。
自然素材の中には調湿効果を持つものがあり、ジメジメする夏には湿気を吸収し、乾燥しがちな冬は湿気を放出してくれます。

自然素材の家に住むデメリット

自然素材の家には、メリットしかないというわけではありません。建材は簡単に交換できるものではないため、デメリットについて知っておくことも大切です。
ここからは、自然素材の家に住むデメリットを紹介します。

コストが高くなる可能性がある

自然素材は流通量が限られていることから、材料費が割高になりがちです。漆喰などは職人でないと扱えないため、工費もかかります。予算オーバーにならないよう見積りをしっかりと確認し、綿密な資金計画を立てましょう。
自然素材を標準仕様としている建築会社であれば比較的コストを抑えられるため、つくりたい家に適した会社を見極めることも大切です。

こまめなメンテナンスが必要

自然素材は、経年変化により色や形状が変わっていくものです。漆喰や珪藻土などはひび割れもしやすく、美しさや機能性を保つには、素材ごとに適したメンテナンスが欠かせません。
もちろん、メンテナンスが必要なのは自然素材に限ったことではありませんが、人工的な素材よりも手間がかかる点がデメリットだといえるでしょう。

キズ・汚れがつきやすい

自然素材の表面は耐久性が高くないため、ちょっとしたことでキズや汚れがついてしまいます。隠したり補修をしたりするのは簡単ではありません。
しかし、汚したくないからといってカーペットを敷いたり、カバーで覆ったりすれば、自然素材の良さを最大限に享受できなくなるでしょう。適切なメンテナンスである程度はカバーできますが、限界もあります。

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自然素材の家づくりで後悔しないためのポイント

自然素材の家づくりで後悔しないためのポイント

ここからは、自然素材の家をつくる際にどのような点を押さえておくべきなのかを紹介します。家を建ててから後悔しないためにも、自然素材の家にどのような特徴があるのかを把握しておきましょう。

経年変化を楽しむ

自然素材は、住み続けるうちに色が変わって艶が出たり、形が変わって反りが出たりします。自然素材の家で暮らしていくには、変化したりキズが増えたりすることを味わいの一つとして受け入れ、楽しむ姿勢が大切です。
例えば、子どもが無垢材のフローリングにキズを付けてしまったとしても、時間が経てば思い出になります。家族が年齢を重ねるように、家も変わっていくものだと考えましょう。

メンテナンスを怠らない

自然素材が変化するものだといっても、メンテナンスを怠れば性能が落ち、住宅の寿命も短くなってしまいかねません。適切なメンテナンスをこまめに行うことで、本来の性能をキープできます。
見た目を美しく保ち、快適な住環境を維持するためには、変化や劣化に早めに気づくことも重要です。そのためにも、日常的なお手入れやメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

適材適所の素材選びを行う

自然素材はそれぞれ種類ごとに性質が異なります。部屋のつくりや用途などに合わせ、適した素材を選択しましょう。例えば無垢材の針葉樹はやわらかくキズが付きやすい反面、温かみがあり、素足で歩くスペースに適しています。一方で広葉樹は硬くキズが付きにくいため、オフィスチェアやソファなどを置くスペースに向いています。
自然素材を使うときは素材の特徴を知り、機能を十分に発揮できる場所に用いることが大切だといえるでしょう。わからない場合は、建築会社に相談して決めることをおすすめします。

自然素材の扱いに慣れている建築会社に依頼する

自然素材を扱う建築会社は限られています。自然素材の扱いに技術が必要な場合も多く、仕上がりは職人の技術力に左右されます。適切な素材を使って理想のマイホームを建てるには、自然素材の扱いに慣れていることに加え、自然素材を使った施工実績が豊富な建築会社に依頼すると安心です。

 

自然素材の家で家族の健康を維持する暮らしを手に入れよう

化学物質が引き起こすシックハウス症候群が広く知れ渡っている昨今では、家族の健康を守るために、自然素材の家を選択する方は少なくありません。
自然素材には調湿効果があるものや耐火性の高いものも多く、安全で快適な暮らしを実現するのに役立ちます。自然素材の家で暮らす際は、劣化を防ぐためにメンテナンスをしながら自然素材ならではの経年変化を楽しみましょう。
キノエデザインはこれまでに、自然素材をふんだんに使った注文住宅を数多く手がけてきました。自然素材のマイホームづくりをお考えの際は、ぜひキノエデザインまでご相談ください。

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自然素材の注文住宅に関するよくある質問

自然素材とは何ですか?

自然素材とは、自然界から得られる素材のことを指します。これには木材、石、竹、土、羊毛、綿などが含まれ、化学的に加工されていない、または最小限の加工しか施されていない素材を指します。
自然素材は、住宅建築において、その環境に優しい特性や、人に対する健康的な影響、美しい自然の風合いを活かすために選ばれます。また、持続可能な建築材料としても注目されており、エコフレンドリーな住宅の構築に貢献しています。

天然材料の例は?

天然材料の例には、木材、石、竹、羊毛、綿、絹などがあります。これらは、住宅建築やインテリアデザインにおいて、その美しさ、耐久性、環境に優しい特性から選ばれることが多いです。
特に注文住宅では、これらの天然材料を活かしたデザインが好まれる傾向にあります。

天然素材とは何ですか?

天然素材とは、自然界に存在する素材のことを指します。これには木材、石、竹、羊毛、綿などが含まれます。
これらの素材は、化学的に加工されていないため、環境に優しく、人体にも安全な選択肢とされています。天然素材は、その持続可能性と環境への低い影響から、エコフレンドリーな建築やインテリアデザインにおいて重宝されています。

自然と天然の違いは何ですか?

自然とは、人間の手が加わっていない、地球上に存在する生物や環境、地形などを指します。山や川、森林などが自然の一部であり、これらは人間の介入を受けずに存在しています。自然は、生態系や気候、地球の成り立ちなど、地球に存在する全ての非人工的な要素を含みます。
天然とは、人工的に作られたものではなく、自然界に存在する状態のままの物質や素材を指します。天然の水や天然の石など、加工されていない、自然そのものの状態を保っているものを意味します。天然は、特に食品や素材に対して使われることが多く、人工的な添加物や化学的な処理を施していない自然のままの状態を強調する際に用いられます。
つまり、自然はより広い概念で、地球上に存在する全ての非人工的な要素を含みます。一方、天然は自然界に存在する物質や素材が人の手によって加工されていない状態を指す言葉です。

 

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