家づくりコラム
【実例紹介】中庭のある家づくり|おしゃれな間取りのポイントを紹介
目次
おしゃれな中庭のある家に憧れる中で家づくりをする際に、「どんな間取りにすればいいの?」「実際の暮らしは快適なの?」といった疑問を持つこともあるでしょう。実例や体験談を参考にすることで、具体的なイメージを描きやすくなります。
本記事では、建築実例を通して中庭のある家の魅力や間取りのポイント、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。中庭のある家を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
中庭のある家の実例5選
まずは、中庭のある家の実例を紹介します。それぞれ異なる特徴を持つ住宅から、家族の暮らし方に合った理想の間取りや、デザインアイデアを見つけてみてください。
家族と繋がりつつプライベートも楽しめる中庭があるお家
キッチンとリビングをL字型の間取りにして中庭を配置した、シックでモダンな住宅です。くつろぎながらも家族の様子に目が届く設計になっています。効率的な家事動線と、アイランドキッチンを取り入れた理想的な住まいに仕上がっています。
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自然と繋がる中庭のあるお家
中央に木を植え、家でも自然を感じられる中庭を設けた住宅の実例です。リビングからは大きな窓越しに中庭の木や空が見え、自然を身近に感じられます。また、アイランドキッチンを中心に、料理をしながら家族との会話を楽しめる、開放感と明るさを兼ね備えた間取りも魅力です。
家事動線アップで愛犬と快適に暮らせる生活を叶えたデザイン住宅
愛犬と楽しく過ごせる中庭スペースを設けた、ペットとの暮らしに配慮した住宅です。塀で囲まれたプライベートな中庭では、ペットが安心して遊べます。家事効率に配慮した水回りの動線も整えられ、ペットとの暮らしを快適に楽しめる設計です。
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居心地の良いヌックとスキップフロアで家族が繋がる平屋住宅
中庭を眺められるヌック(小さな隠れ家的空間)と、スキップフロアを設けた家族の繋がりを大切にした平屋住宅です。家族の気配を感じつつ、一人の時間も楽しめる工夫が随所に施されており、子どもから大人まで快適に過ごせる住まいです。
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開放的な土間と中庭のある平屋
子どもが安心してどろんこ遊びを楽しめる中庭と、外と内を緩やかに繋ぐ広い土間を設けた平屋住宅です。汚れた後も土間で着替えや手洗いができるため掃除の手間が減り、アウトドア好きの家族にぴったりの実用的な設計となっています。
中庭のある家の間取りタイプ
中庭のある家には、主に3つの間取りタイプがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、適した敷地条件を理解して、家族の暮らし方や条件に最適なタイプを選びましょう。
コの字型
コの字型は建物がコの字の形状で、中庭の三方向が建物に囲まれているタイプです。一方が開放されているため適度な開放感がありながら、プライバシーもしっかり確保できるバランスの良い間取りで、近年人気を集めています。
ロの字型
ロの字型は建物がロの字の形状で、中庭が建物に完全に囲まれているタイプです。最もプライバシー性・防犯性が高く、外部からの視線を完全に遮断できる安心感があります。ただし、ある程度の敷地の広さが必要になり、建築コストも比較的高くなる傾向にあります。
L字型
L字型は建物がL字の形状で、中庭が直角に二面の外壁に面しているタイプです。限られた面積や変形地にも対応しやすく開放感があるため、広々とした印象を与えられます。建築コストが抑えやすく、経済的なメリットもあります。
中庭のある家のメリット
中庭のある家には、暮らしを豊かにする多くのメリットがあります。家族の快適性や健康面、楽しみの幅を広げてくれる中庭の魅力を、実際の暮らしをイメージしながら詳しく見ていきましょう。
採光・通風を確保しやすい
中庭に面する壁に大きな窓を設置するケースが多く、室内全体に豊富な自然光と爽やかな風を取り込みやすくなります。住宅密集地など日当たりが悪い場所でも、中庭があることで明るく風通しの良い、健康的で快適な住環境にすることが可能です。
プライベート空間ができる
中庭は建物に囲まれた形でつくられるため、外部からの視線や気配が気になりにくいプライベートな空間です。小さな子どもを安心して遊ばせられ、外部からの視線を遮ることができます。夜間でも安心して窓を開けられ、防犯面でも安心です。
多用途に使える
中庭は、子どもやペットの安全な遊び場としてだけでなく、大人も多用途に活用できる贅沢で特別な空間です。BBQやお家キャンプなどのアウトドア活動、ガーデニング、家庭菜園などの趣味を存分に楽しめるセカンドリビングとしても活用できます。
室内と外が繋がり開放的になる
中庭のある家は室内から外へ視線が抜けるため、家の中の空間が実際よりも広く感じられます。ウッドデッキなどを設置して床の高さを合わせることで、セカンドリビングのように、一体感のある広々とした空間として活用可能です。
中庭のある家のデメリット
メリットの多い中庭のある家ですが、いくつかのデメリットも理解しておく必要があります。事前にしっかりと対策を考えて設計段階で工夫することで、問題を解決して快適に暮らせるでしょう。
雨水が溜まりやすい
中庭は建物で囲う形でつくるため、台風や大雨などによって一般的な庭よりも雨水が溜まりやすくなるのがデメリットです。排水溝を設置していても落ち葉や土砂などで詰まり、水はけが悪くなると浸水リスクが高まる可能性があります。
家の断熱性能が下がる可能性がある
中庭に面する外壁には、採光のために大きめの窓を設置するケースが一般的です。窓は外気の影響を受けやすいため、家全体の断熱性能が通常よりも低くなる傾向にあります。室内と外の温度差が大きくなると、結露やカビの発生原因になってしまいます。
建築コスト・メンテナンスコストがかかる
中庭を囲む外壁や窓の面積が一般的な住宅よりも増える分、建築コストも高額になりがちです。中庭を植栽などで美しくつくり込む場合は、美観を保つために定期的なメンテナンスが必要で、突発的にメンテナンスコストがかかります。
動線が長くなる
中庭をつくることで部屋と部屋の移動距離が延び、家全体の生活動線が長くなります。効率的な家事動線が確保しづらくなり、洗濯や掃除などの日常的な家事の負担に繋がる可能性があるため、間取り設計時には注意が必要です。
中庭のある家を快適にするための間取りポイント
中庭のある家を快適にするには、設計段階での細やかな工夫が重要です。以下のポイントをしっかり押さえて、家族にとって理想的で長く暮らしやすい住まいをつくりましょう。
窓の位置やサイズ、性能を工夫する
窓の位置やサイズは、室内の日当たりや風通しに大きく影響する重要な要素です。自然光を効率良く取り入れられ、風の通り道をつくるように窓を配置し、最適なサイズを決めましょう。大きいサイズの窓には、断熱性を高める工夫を施すのがおすすめです。
生活動線を考慮して設計する
中庭をつくると動線が長くなり不便に感じることがあるため、家族の暮らし方に合わせた間取りの工夫が必要です。水回りを一箇所にまとめる、回遊動線をつくるなど、家族の日常生活パターンに合わせて考慮しましょう。
排水設備を整える
中庭は建物に囲まれているため、一般的な庭よりも水はけが悪くなりがちです。太めの排水管の設置や、勾配をつけて溜まった水を流れやすくするなどの排水設備の対策が必要です。排水管の詰まりをなくすには、こまめな掃除も欠かせません。
複数の実例を参考に快適な中庭のある家をつくろう
中庭のある家は、プライバシーを保ちながら自然を身近に感じられる魅力的な住まいです。さまざまな間取りタイプから選べ、家族のライフスタイルにぴったりの空間をつくることが可能です。
キノエデザインでは、豊富な建築実例と確かな技術力をもとに、お客さま一人ひとりの理想を叶える家づくりを全力でサポートいたします。
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▼よくある質問
中庭のある家の実例に関するよくある質問
中庭のある家はどんな風水ですか?
中庭のある家は、風水的に非常に良いとされています。中庭は家の中心に位置し、自然光や風を取り入れることで、家全体の気の流れを良くする役割を果たします。中庭を設けることで、家の中に自然のエネルギーを取り込み、家族の健康や運気を向上させると考えられています。また、中庭はプライベートな空間としても利用でき、リラックスやリフレッシュに最適です。ただし、中庭の設計や配置は、家全体の風水を考慮して行うことが重要です。
中庭のある家はなぜ高いのですか?
中庭のある家が高価になる理由はいくつかあります。まず、設計の複雑さです。中庭を設けることで、建物の形状や構造が複雑になり、設計や施工に高度な技術が求められます。また、中庭を囲むように部屋を配置するため、建物の外壁面積が増え、使用する建材も多くなります。さらに、中庭を美しく保つための造園やメンテナンスの費用も考慮する必要があります。これらの要因が積み重なり、総合的に建設コストが高くなるため、中庭のある家は一般的に高価になるのです。
中庭のある家は寒いですか?
中庭のある家が寒いかどうかは、設計や断熱性能、地域の気候条件によって異なります。中庭は自然光を取り入れたり、風通しを良くしたりするために設けられることが多いですが、適切な断熱対策が施されていない場合、冬季には冷気が入り込みやすくなる可能性があります。中庭のある家を暖かく保つためには、窓やドアの断熱性能を高めたり、床暖房や断熱材を効果的に使用することが重要です。また、地域の気候に応じた設計を行うことで、快適な住環境を実現することができます。
中庭のある家のデメリットは何ですか?
中庭のある家のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。まず、建築コストが高くなる可能性があります。中庭を設けることで、建物の形状が複雑になり、施工が難しくなるためです。また、中庭のメンテナンスが必要で、定期的な掃除や植物の手入れが求められます。さらに、中庭を設けることで、プライバシーの確保が難しくなる場合があります。周囲の建物からの視線を遮るための工夫が必要です。最後に、間取りによっては、居住スペースが狭くなることも考えられます。中庭を設けることで、建物の総面積が限られるためです。これらのデメリットを考慮しながら、中庭の設計を進めることが重要です。