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2024.08.28

【注文住宅】地震に強い家の特徴とは?おすすめの構造や建てる際の注意点を紹介

【注文住宅】地震に強い家の特徴とは?おすすめの構造や建てる際の注意点を紹介

家を建てる際に安全性の要素として最も大切なことの一つが、地震に対する強さです。日本は地震大国として知られており、誰もが安全な家を望んでいます。強い地震にも耐えられるような注文住宅をつくるには、地震に強い家の特徴や構造をしっかり把握しておくことがが大切です。

本記事では、地震に強い家の基準から工法まで分かりやすく解説します。安全面にも力を入れてこだわりの注文住宅をつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。 

地震に強い家の特徴

地震に強い家の特徴

住宅の構造や形状、建築材料などさまざまな要素が組み合わさることで、地震に対する強度を高めることができます。以下に、地震に強い家の特徴のうち、特に重要なポイントを挙げて詳細に解説します。

シンプルな形状と構造

地震に強い家の特徴の一つは、シンプルな形状と構造であることです。複雑な形状や多角形の建物は、地震による揺れを受けやすく、不均等に力がかかることで倒壊のリスクが高まります。一方、シンプルな四角形や長方形の形状は、揺れの力を均等に分散できるため、安定性が向上します。 

また、間取りにも注意が必要です。柱や壁によって適度に区切られた空間は、構造全体の強度を保てますが、窓やドアなどの開口部が多すぎる場合、壁の強度が低下し、地震時の安全性が損なわれることがあります。設計段階からバランスの良い間取りを考えるようにしましょう。

重量の少ない低層建物

地震に強い家を設計する際には、重量の少ない建物であることが重要です。建物の重量が増えると、その分地震時に受ける揺れの力も大きくなります。特に木造や軽量鉄骨などの比較的軽量な材料を使用することで、地震の衝撃を軽減することが可能です。

また、低層建物は高層建物に比べて揺れに対する安定性が高くなります。低層であれば、揺れ自体が少なく、建物全体が受けるストレスも小さくなるからです。階数が少ない分、逃げ道も多く確保できるため、避難の際にも安全です。建築材料の選定や建物の高さについては、設計段階で十分に検討することが求められます。

強固な地盤と基礎

地震に強い家を実現するためには、強固な地盤と基礎が不可欠です。地盤の質が悪い場所に建てた建物は、地震の揺れによって沈下や傾斜が生じやすくなります。強固な地盤を選ぶことで、建物が地震の揺れに耐えやすくなるでしょう。

基礎工事も非常に重要です。特に「べた基礎」や「杭基礎」といった工法は、地盤と建物を一体化させ、地震の力を均一に分散させる効果があります。具体的な地盤調査を行い、地盤の状態に合った基礎工法を選択することで、建物の耐震性に影響します。地盤と基礎の品質確保は、地震に強い家づくりの基本といえるでしょう。

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地震に強い家の基礎知識「免震」「制震」「耐震」とは?

地震に強い家を実現するためには、適切な構造や工法の選択が鍵となります。ここでは、特に代表的な3つの工法「耐震構造」「制振構造」「免震構造」について詳しく解説します。

耐震構造

耐震構造は建物自体の強度を高め、地震の揺れに対して直接的に耐える構造です。この工法では、主に柱や梁、壁などの建物の骨組みを強化することによって、地震のエネルギーを吸収・分散させます。具体的な方法としては、耐力壁や剛床(硬い床)を適切に配置し、建物全体の構造強度を高めることが一般的です。

また、現代の耐震技術では、鋼材や鉄筋コンクリートを使用した骨組みが多用され、これにより高い強度と柔軟性を確保しています。耐震等級という規格に基づいて、建物の耐震性能が評価されるため、設計段階で十分な検討が求められます。

災害に強い家とはどんな家?事前に備えられる対策を紹介について詳しくはこちら

制振構造

制振構造

制振構造は、建物内部に設置された制振ダンパーや制振装置を用いて、地震の揺れを吸収・減衰させる工法です。この方法では建物自体の構造に加えて、特別な装置を使って揺れを緩和するため、より柔軟な対応が可能となります。 

制振ダンパーには、オイルダンパーや金属製の減衰材などが用いられ、これらが揺れのエネルギーを吸収してくれるため、建物全体が大きな衝撃を受けることなく安定を保ちます。制振構造は既存の建物に後付け可能である点も、大きな利点といえるでしょう。

免震構造

免震構造は、建物の基礎と上部構造の間に設置された特殊な装置を使用して、地震の揺れを遮断・緩和する工法です。この装置を「免震装置」と呼び、地震の波動を吸収して建物全体に伝わる揺れを大幅に軽減します。免震装置にはゴム積層型やボールベアリング型など、さまざまなタイプのものがあり、それぞれ異なる特性を持っています。 

免震構造の最大の利点は、地震のエネルギーを建物に伝わらないようにするため、揺れが直接的に減少し、室内の安全性が飛躍的に向上する点です。このため、免震構造は病院や学校、公共施設などの重要な建物にも広く採用されています。

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木造?鉄筋?地震に強い家の構造と工法

ここでは構造と工法による特徴を解説します。

木造 木造枠組工法 柱や梁、筋交いなどの木材で骨組みを作る工法
木造枠組壁工法 2×4インチ、あるいは2×6インチの柱に合板を接合して面構造を作る工法
木質パネル工法 床と壁と天井パネルを工場で作り、現場で組み立てる工法
鉄骨造 軽量鉄骨軸組工法 軽量鉄骨の柱や梁を使用し、筋交いで補強する工法
重量鉄骨ラーメン工法 部材を工場で作る、鉄骨の枠を使った工法
鉄筋コンクリート造(RC) 壁式工法 耐震性や耐火性、遮音性が高く、面だけで構成する工法
ラーメン工法 耐震性や耐火性、遮音性が高く、自由度が高い工法

先述のとおり、地震に強い家を建てるには構造と工法の選択が重要です。木造住宅と鉄筋コンクリート造の住宅のどちらが地震に強いかは、それぞれのメリットとデメリットによっても異なります。

  木造住宅は軽量で柔軟性があるため、地震の揺れを吸収しやすい特性があります。特に、最新の耐震技術を取り入れた木造住宅は、地震に対する耐久性が高いです。例えば、耐震パネルや制震ダンパーを使用することで、地震のエネルギーを効果的に分散させることができます。

一方、鉄筋コンクリート造の住宅は、重量があるため揺れに対する耐性が高く、特に高層建築物に適しています。鉄筋コンクリートは圧縮強度が高く、耐火性にも優れているため、地震後の火災リスクも低減可能です。ただし、施工費用が高く、工期も長くなる傾向があります。

どちらの構造を選ぶかは、建築する地域の地震リスクや予算、建物の用途によって異なります。最適な選択をするためには、専門家と相談し、最新の耐震技術や工法を取り入れるようにしましょう。

木造の家

木造住宅のメリットは、自由度の高さやしなやかさ、そして軽さです。木材は加工しやすく設計の自由度が高いため、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。また、木材はしなやかで地震などの揺れに対して柔軟に対応できるため、耐震性に優れています。軽量な木材を使用することで建物全体の重量を軽減し、基礎工事の負担を減らすことも可能です。これらの特性により、木造住宅は多くの人々に選ばれています。

鉄骨や鉄筋コンクリートの家

鉄骨や鉄筋コンクリートは、強度が最大の強みです。これらの素材は耐震性や耐火性に優れており、地震や火災などの災害に対して非常に強い耐性を持っています。また、鉄骨は大きなスパン(柱と柱の間の距離)を取ることができるため、広い空間を確保しやすいという利点もあります。鉄筋コンクリートは耐久性が高く、長期間にわたって安定した構造を維持できるため、マンションやビルなどの大型建築物に使用されるのが一般的です。これらの特性により、鉄骨や鉄筋コンクリートは安心して長く住むことができる住宅を提供します。

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地震に弱い家の形と対策

地震時に家の安全性を確保するためには、家の形状や設計に注意が必要です。ここでは、地震に弱い家の形とその対策について詳しく解説します。

地震に弱い家の形を避ける

地震に弱い家の形状としては、L字型やT字型といった複雑な形が挙げられます。これらの形状は、地震時に異なる方向からの力が集中しやすく、建物全体に不均等な負担がかかるためです。また、大きな開口部(窓やドア)が多い場合も、壁の強度が低下し、地震時に揺れに耐えられなくなることがあります。

地震に弱い形を避けるためには、シンプルで対称的な形状を心掛けることが重要です。四角形や長方形の建物は、揺れの力が均等に分散されやすく、地震時の安定性が高まります。さらに耐力壁や柱の配置にも注意を払い、バランス良く設計することで、安全性を高められるでしょう。

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地震に強い家で安心した暮らしを

地震に強い家で安心した暮らしを

地震に強い家は、安心安全な暮らしを実現するために欠かせない要素です。本記事では、地震に強い家の特徴と工法を紹介しました。地震に強い家がどのようなものかを理解することで、より安全な住まいを手に入れるための基準が明確になりますが、安全面に固執しすぎると外観と内観の選択肢を狭めてしまいます。せっかくの理想の家づくりからかけ離れてしまうことを避けるためにも、ぜひ家づくりのプロであるキノエデザインにご相談ください。

キノエデザインは、災害や事故の時も安心の耐久性・耐震性・耐火性を完備した設計をしています。より強固で安定した「高耐久ベタ基礎」を採用し、ドリフトビン工法で耐力を大幅に強化させる家づくりが実現可能です。

兵庫県を中心に注文住宅の施工を行っており、お客様のご要望をしっかりとお伺いしたうえで、高性能で居心地の良い健康住宅をご提案します。家づくりの際は、ぜひお気軽にキノエデザインまでご相談ください。

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地震に強い家に関するよくある質問

震度7でも壊れない家とは?

耐震に強い家の特徴は、いくつかの要素に分けられます。まず、地盤の強さが重要です。しっかりとした地盤に建てることで、地震の揺れを軽減できます。次に、建物の構造です。耐震設計が施された建物は、揺れに対して強い耐久性を持ちます。例えば、耐震壁や耐震梁、耐震基礎などが使用されます。また、建物の形状やバランスも重要です。シンプルで対称的な形状の建物は、地震の力を均等に分散させることができます。さらに、最新の耐震技術や素材を使用することで、より高い耐震性能を実現できます。最後に、定期的なメンテナンスも欠かせません。建物の劣化を防ぎ、常に最良の状態を保つことが、耐震性能を維持するために重要です。

世界一頑丈な家は?

世界一頑丈な家とされるものは、一般的には耐震性や耐久性に優れた建築技術を用いた住宅です。特に日本では、地震が多いため、耐震構造が非常に重要視されています。鉄筋コンクリート造や免震構造、制震構造を採用した住宅がその代表例です。また、スイスやドイツなどのヨーロッパ諸国では、石造りやレンガ造りの家が非常に頑丈とされています。これらの家は、数百年にわたって使用され続けていることが多く、その耐久性の高さが証明されています。具体的な「世界一」を決めるのは難しいですが、地域の気候や自然災害に適した建築技術を用いることで、非常に頑丈な家を建てることが可能です。

木造と鉄骨どちらが地震に強いですか?

地震に強い家を建てるためには、構造と工法の選択が重要です。木造住宅は、軽量で柔軟性があるため、地震の揺れを吸収しやすい特性があります。また、最新の耐震技術を取り入れることで、さらに地震に強い家を実現できます。一方、鉄筋コンクリート造(RC造)は、重量があり堅固なため、大きな地震にも耐えられる強度があります。さらに、鉄筋コンクリート造は火災にも強いという利点があります。どちらの構造を選ぶかは、建築地の条件や予算、住む人のライフスタイルに応じて決めると良いでしょう。最新の耐震技術や免震・制震装置を導入することで、どちらの構造でも地震に強い家を建てることが可能です。

地震の時に、一軒家ではどこが安全ですか?

地震の際、一軒家で比較的安全とされる場所は、構造的に強い部分や家具が少なく倒れにくい場所です。具体的には、以下のような場所が挙げられます。

  1. 柱や梁の近く:建物の構造を支える部分は比較的強固です。
  2. テーブルやデスクの下:落下物から身を守るために有効です。
  3. 内壁の近く:外壁よりも内壁の方が倒壊のリスクが低いです。
  4. 家具が少ない部屋:倒れてくる家具や家電が少ないため、安全性が高まります。

ただし、地震の際にはまず身の安全を確保し、揺れが収まった後に避難経路を確保することが重要です。また、日常的に家具の固定や避難経路の確認を行っておくことも大切です。

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