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2024.05.27 コラム

中庭のある家とは?間取りタイプやメリットデメリット、注意点を紹介

中庭のある家とは?間取りタイプやメリットデメリット、注意点を紹介します

家が明るい印象になり、自然を身近に感じられてリラックス空間にもなる中庭のある家に憧れている方は多いのではないでしょうか。中庭のある家は室内に光や風を取り入れやすく、開放的な空間を演出してくれる点が魅力です。一方、家の形状や間取りが特徴的なので、家づくりを始める前にしっかり注意点を把握しておく必要があります。
本記事では、中庭のある家の間取りタイプやメリット・デメリット、中庭のある家をつくる際のポイントなどを紹介します。初めての家づくりで具体的にイメージできていない方や、中庭のある家をつくりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

中庭のある家の間取りタイプ

中庭のある家の間取りは?

中庭のある家の間取りは、主に「コの字型」「ロの字型」「L字型」の3タイプです。以下でそれぞれの特徴について解説します。

​​​​コの字型

「コの字型」は中庭の三方を囲むように家が建っている間取りです。庭の一方がオープンになっていることで日光や風を取り入れやすく、庭自体の開放感を得られるうえに植物を育てやすい環境となっています。適度なプライバシーと開放感の両方を実現したいという場合におすすめです。ただし、シンプルな間取りとは異なり複雑なつくりになるため、動線設計をしっかり考えてつくるように注意しましょう。

コの字型の中庭のある施工事例はこちら

ロの字型

「ロの字型」は中庭の四方を家が囲んでいる間取りです。コの字型と同様に、光が入りやすく明るい室内空間になります。四方を囲まれて完全に閉ざされた空間となるため、プライバシーを重視したい方に向いています。外部の目を気にすることなく、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。ただし、庭の全方向を囲まれていることで閉塞感を感じる可能性があるため、ある程度の敷地面積を確保してつくることが大切です。

ロの字型の中庭のある施工事例はこちら

L字型

「L字型」はL字に配置された住宅で、中庭の2面を家で囲っています。コの字型やロの字型と比べて開放感があるのが特徴です。十分な敷地面積がなくても中庭をつくりやすいうえに、庭の大きさを調整しやすい点が魅力なので、コンパクトな敷地でも中庭をつくりたい方に適している間取りタイプといえるでしょう。ただし、一般的な庭との違いがわかりづらく、また開放感がある分、プライバシーを確保しにくい点には注意が必要です。

L字型の中庭のある施工事例はこちら

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中庭のある家のメリット

中庭のある家のメリットとは?

中庭のある家はおしゃれなだけでなく、機能性や暮らしやすさなどのメリットもあります。ここでは、中庭のある家のメリットについて見ていきましょう。

採光・通風に優れている

中庭のある家は採光・通風に優れています。一般的な住宅では窓から離れた部屋は光が入りにくく風通しも悪くなり、特に北側に面した部屋は昼間でも暗くなりがちです。しかし、中庭があるとすべての部屋に自然光や風を取り入れやすくなります。家づくりの際に方位や周辺環境を気にする必要がありません。狭小地や住宅密集地など、採光・通風の確保がしづらい場合に中庭を設けるのがおすすめです。

プライベート空間を確保できる

外部からの視線を遮ることができるため、中庭はプライベート空間になります。人目を気にする必要がなくなるので、中庭に洗濯物を干すことも可能です。特にロの字型は完全に家に囲まれている状態で、屋外にいながら自由にゆったり過ごせるでしょう。

 防犯性が高くなる

中庭がある家は道路に面した庭がある家と比べて、防犯性が高くなります。一般的に大きな窓を設置すると外部からの視線が気になりますが、中庭側に窓を設置することで視線が入りにくく、侵入のリスクを防げます。ただし、外から中の様子がまったく見えないのも危ないので、一部デザインブロックやスリットなどを用いて、庭の様子を窺えるようにしておくと安心です。

家族の気配を感じやすくなる

コの字型やロの字型の家では、部屋が向かい合わせになることで家族の距離感が近くなります。家族が顔を合わせやすくなり、それぞれの気配を感じやすくなるでしょう。特に高齢者や子どもがいる家庭では、目が行き届きやすくなるので安心です。反対に、中庭を挟むことで適度な距離感も保てます。生活の時間帯が異なる家族が同居する場合には、良い距離感を維持しやすくなるでしょう。

おしゃれな住空間を演出できる

中庭を設けることで、見た目が華やかになります。中庭にウッドデッキなどを設置してリビングからそのまま出られるようにつなげることで一体化した空間となり、開放感が生まれて実際よりも広々とした空間に感じられるでしょう。中庭に植栽を置いたり照明を付けたりすると、昼と夜とでも違う顔になり、よりおしゃれな家を演出できます。

多用途に活用できる

中庭は多用途に活用することが可能です。小さな子どもやペットの遊び場として使えるのはもちろん、バーベキューをしたり、テントを張ったりなどのアウトドアも楽しめます。その他、植物を育てたり家庭菜園をしたり趣味に使うのも良いでしょう。休日には椅子やソファを置いて、ゆっくりくつろぐのもおすすめです。

 

中庭のある家のデメリット

中庭のある家はメリットが多いものの、デメリットに感じてしまうこともあります。家を建てる前にデメリットも理解しておくと、理想の家づくりができるようになるでしょう。以下では中庭のある家のデメリットについて解説します。

居住スペースが狭くなる

中庭を設けると、どうしても居住スペースとして使える面積が減ってしまいます。間取りのつくり方や面積によっては、必要な部屋数や収納スペースを確保できない可能性もあるため注意しましょう。実際に暮らしてから不便に感じることもあり、後悔につながることも少なくありません。中庭をつくる目的や使用用途を考えて面積を検討するほか、できるだけ居住スペースを優先することが大切です。

建築費用が高額になる

中庭のある家は、建物の形状が凹凸のないシンプルなものとは異なり複雑になるので、建築費用が高額になりがちです。中庭に面した部分にも窓や壁をつくる必要があるため、建築費用もかさみます。また、居住スペースをしっかりと確保したいなら、土地もそれなりの広さが必要です。広い土地を購入すると土地代も高くなるので、中庭のある家をつくるには全体的に費用がかかることを覚えておきましょう。

断熱性能が低くなる

中庭のある家では、庭に面する部分に大きめの窓を設置することが多いため、断熱性能は低くなりがちです。冬場は室内の暖かい空気が窓面に接することで冷えやすく、冷暖房効率が落ちて光熱費が上がる可能性もあります。断熱性を高めるためには複層ガラスを採用するなど、窓の寒さ対策が重要です。

中庭のある家で後悔することとは?原因と対策をポイント解説について詳しくはこちら

雨水が溜まりやすくなる

周囲を壁で囲まれている中庭の場合、建物の屋根から落ちる雨水などが溜まりやすくなります。水はけが悪いと湿気やカビ、虫の発生リスクが高まるため気をつけましょう。設計の段階で、排水設備についてしっかりと検討する必要があります。中庭では水はけが良くなるように工夫しましょう。

定期的なメンテナンスが必要

中庭を綺麗に維持するためには、植栽の手入れが必要です。雑草対策としては、中庭に砂利を敷いたり、三和土(たたき)にしたりするのも有効です。また、ウッドデッキを設置している場合、屋外になるので雨風や紫外線にさらされ、経年劣化が進みやすくなります。長く綺麗な状態を保てるよう、定期的にメンテナンスするように心がけましょう。

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中庭のある家をつくる際のポイント

中庭のある家をつくる際のポイントとは

中庭のある家を望むなら、デメリットを感じず満足できるような家づくりをしたいものです。以下では、中庭のある家づくりの注意点について解説します。

生活動線に配慮する

中庭は建物の中央部に配置するケースが多いため、生活動線を意識した間取りづくりが大切です。一般的な間取りはつくりにくく、それぞれの部屋の配置が重要になってきます。室内の移動距離が長くなるなど使い勝手が悪くならないようにするためにも、頻繁に行き来するリビングと水回りを近くしたり、トイレと寝室を近くしたりするようにしましょう。

中庭の配置・窓の大きさに注意する

中庭と面する壁に窓を設置するのが一般的ですが、窓が小さすぎると採光の確保がしづらく、逆に大きすぎると断熱性能が下がるため、見栄えも考慮しつつ適切なサイズにする必要があります。中庭は完全に家の中心にする必要はなく、室内の間取りを考慮して配置を変えることも大切です。

排水の場所を確保する

中庭は水はけが悪く、雨水が溜まりがちなので排水の場所を確保するようにしましょう。ロの字型の中庭は建物に完全に囲まれている状態になるので、特に排水への配慮が大切です。水はけを良くするには、住宅の外へつながる排水管をつくるなどの対策を行いましょう。また、排水溝に落ち葉などのゴミが溜まらないよう、日々のメンテナンスも重要です。

 

中庭のある家で快適な暮らしを実現しよう

中庭のある家は採光・通風を確保しやすく、しっかりプライベート空間を確保することができます。家づくりの前後でそれぞれ注意点はありますが、ポイントを押さえておくことでおしゃれな空間かつ快適な暮らしを実現できるでしょう。
キノエデザインは家族構成やライフスタイルを丁寧にヒアリングし、家族全員が快適に暮らせる家づくりを提案しています。自然素材を用いた「深呼吸する家」で中庭をつくりたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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中庭のある家に関するよくある質問

中庭のある家のメリット・デメリットは?

中庭のある家には以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  1. 自然光の取り入れ:中庭は自然光を室内に取り入れる役割を果たします。これにより、室内が明るくなり、開放感が生まれます。
  2. プライバシーの確保:中庭は家の内部に位置するため、外からの視線を気にすることなく、自由に過ごすことができます。
  3. 自然とのつながり:中庭には植物を植えることができ、四季の移り変わりを感じることができます。また、小鳥のさえずりや風の音など、自然の音を楽しむこともできます。

【デメリット】

  1. 管理の手間:中庭には植物を植えることが多いため、その管理に手間がかかります。また、雨水の排水なども考慮する必要があります。
  2. 建築費用の増加:中庭を設けるためには、それなりのスペースが必要となります。そのため、建築費用が増える可能性があります。
  3. 室内の温度調整:中庭は自然光を取り入れる反面、夏は暑く、冬は寒くなりやすいという問題があります。そのため、適切な温度調整が必要となります。

中庭のある家は何坪必要ですか?

中庭のある家を建てるためには、一般的には最低でも30坪以上の土地が必要とされています。しかし、これはあくまで一般的な目安であり、設計やプランにより必要な坪数は変動します。例えば、中庭を小さくしたり、家全体の間取りを工夫することで、より少ない坪数でも中庭のある家を実現することは可能です。具体的なプランを考える際には、建築家やハウスメーカーに相談することをおすすめします。

中庭のある家の名前は?

中庭のある家は一般的に「中庭のある家」や「中庭ハウス」と呼ばれます。特に日本の伝統的な住宅では「庭園のある家」や「中庭を持つ町家」などとも表現されます。また、中庭を持つ家の設計スタイルには、スペイン風の「パティオハウス」や、中庭を中心に配置した「クローザードハウス」などもあります。

中庭に税金はかかりますか?

中庭自体には直接税金がかかるわけではありません。しかし、中庭を設けることで家全体の床面積が増えると、固定資産税が増える可能性があります。固定資産税は、土地や建物の価値に基づいて計算されます。したがって、中庭を設けることで家全体の価値が上がると、固定資産税が増えることがあります。具体的な税金の計算方法や税率は、地方自治体によって異なるため、詳細はお住まいの市町村の役所にお問い合わせください。

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