家づくりコラム
中庭にウッドデッキを設置した家の間取り｜メリット・デメリットや注意点とは
目次
注文住宅を建てる場合、中庭にウッドデッキを設置した間取りに憧れる方も多いのではないでしょうか。中庭にウッドデッキを設けると、リビングとつながる開放的な外空間が実現し、子どもの遊び場や趣味の場として活用できます。一方で、費用の問題や、設置・メンテナンスの注意点も把握しておくことが重要です。
本記事では、中庭にウッドデッキを設置するメリット・デメリットや、後悔しないためのポイント、活用アイデアをわかりやすく解説します。快適かつおしゃれな家に仕上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキとは
Wooden deck with a sunshade over the table with bench seats. Deck at the backyard of a house with a view of a lawn and white vinyl fence against the trees and neighborhood.
ウッドデッキとは、建物の外側に地面より一段高く設けられた木製のテラスで、主に住宅の1階部分に設置されます。室内からフラットにつながるため、屋外との一体感を演出できるのが大きな魅力です。リビングと中庭の間に設けると、見た目も機能性も高まり、アウトドアリビングや家族のくつろぎスペースとして活用できます。おしゃれな中庭づくりを検討している方にとって、ウッドデッキは理想的な選択肢です。
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中庭にウッドデッキをつくるメリット
中庭に設置するウッドデッキはメリットが多彩です。広々とした空間を実現し、洗濯物が干しやすくなり、子ども・ペットの遊び場、アウトドアリビングなど活用幅も広がります。以下では利点を一つずつ解説していきます。
室内と外の空間が一体化する
中庭にウッドデッキを設ける際、室内とウッドデッキの床の高さを合わせることで、リビングから自然に続く一体感ある空間を実現可能です。視覚的にも広がりを感じられ、屋内外の境界が曖昧になるため、開放感と快適性がアップします。天気の良い日はそのまま外に出て過ごせるなど、日常の暮らしに豊かさをプラスできるでしょう。
洗濯物を干しやすい
中庭にウッドデッキをつくると、リビングなど室内からスムーズにアクセスできるため、洗濯物の移動が楽になり、家事の負担を軽減できます。建物に囲まれた配置にすれば、外からの視線を遮れるため、プライバシーを保ちながら安心して洗濯物を干せるのも大きな魅力です。中庭にウッドデッキを設置することは、家事動線の向上にも役立ちます。
子どもやペットの遊び場になる
建物で囲んだ中庭にウッドデッキを設ければ、周囲を保護された安全な空間で子どもやペットを自由に遊ばせられます。室内から目が届くため、家事をしながら見守れる点も安心です。ウッドデッキの上であれば足元が汚れにくく、掃除の手間も軽減します。中庭にウッドデッキを設置すると、家族の安全性や快適性を高められるでしょう。
アウトドアリビングになる
中庭につくるウッドデッキは、そのままリビングの延長として使える開放的なアウトドア空間を実現します。ソファやテーブルを置けば、家族での食事やティータイム、趣味の時間など、屋外でもくつろげる場として活用可能です。自然を身近に感じながら、日常をより豊かに楽しめるのが魅力です。
中庭にウッドデッキをつくるデメリット
中庭にウッドデッキをつくるデメリットには、コスト面や防犯対策、雨水の処理、ゴミの掃除、メンテナンスの問題などがあります。デメリットを一つずつクリアしていけば、快適でおしゃれな中庭のウッドデッキが実現可能です。
費用がかかる
中庭にウッドデッキを設置するには、設計費用や施工費が必要となり、通常の住宅よりコストが上がる傾向にあります。また、木材の劣化を防ぐための定期的なメンテナンス費用も必要です。素材や設計によって価格が大きく変わるため、事前に予算を明確にし、長期的な視点でプランを立てる必要があります。将来的なランニングコストも含めて検討すると、安心でしょう。
防犯対策が必要
中庭にウッドデッキを設置すると、外部からの視線や不審者の侵入など、防犯面での不安が生じる場合があります。プライバシーを守るためには、目隠しフェンスや壁、ルーバーの設置が効果的です。センサーライトや防犯カメラを取り入れることでも安心感が増します。間取りを作成する段階から対策を考えると良いでしょう。
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雨水・ゴミが溜まりやすい
中庭に設けたウッドデッキは、デッキ下に落ち葉やホコリが溜まりやすく、掃除がしづらい点がデメリットです。中庭の形状や排水設計によっては雨水も溜まりやすく、湿気がこもりがちになります。湿った環境はカビや害虫の発生原因にもなるため、通気性や排水性を考慮した施工が必要です。
定期的なメンテナンスが必要
中庭に設置したウッドデッキは、日差しや雨風にさらされることで劣化しやすくなります。使用頻度が高い場合は、特に安全性や衛生面を保つために、定期的な掃除や塗装などのメンテナンスが必要です。美観を長く保つには、素材選びと維持管理の工夫が欠かせないでしょう。事前の検討と計画性が重要となります。
中庭にウッドデッキをつくる際のポイント
中庭にウッドデッキを設けると、家全体の印象を大きく変えることが可能です。ここからは、雰囲気を演出する素材の選び方やインテリア、排水対策、屋根の有無など、快適な空間づくりのポイントを解説します。
素材にこだわる
中庭のウッドデッキは、素材選びによって見た目や使い勝手が大きく変わります。天然木材が高級感と自然な風合いを演出し、耐久性にも優れている一方で、樹脂木などの人工素材は掃除がしやすく、手入れの手間を軽減できるのが魅力です。おしゃれさだけでなく、メンテナンス性や予算とのバランスを見て選ぶと、満足度の高い中庭空間を実現できるでしょう。
インテリア等で雰囲気を演出する
中庭のウッドデッキは、インテリアや植栽の工夫によって、より魅力的な空間になります。テーブルやチェア、照明を設置すれば、おしゃれでくつろぎの時間を過ごせるほか、シンボルツリーを配置すれば、視覚的な癒しだけでなく、風よけや防犯対策としても効果的です。自宅にいながら、カフェのような雰囲気を楽しめるでしょう。
排水計画を立てる
中庭にウッドデッキを設置する際は、排水計画が欠かせません。中庭のあるロの字型の間取りでは雨水が溜まりやすく、浸水リスクが高まるため、排水設備は事前にしっかり整えておくことが大切です。ウッドデッキを上に設ける場合は、排水溝の清掃や点検がしやすい構造にしておくと、メンテナンスが楽になるでしょう。
場合によっては屋根を設ける
中庭にウッドデッキを設ける際、屋根の有無は大きなポイントです。日差しを取り入れて明るい空間にしたいのであれば、屋根を設けない選択も有効ですが、雨天でも快適に使いたい場合は屋根の設置が適しています。屋根を加えることで、天候に左右されずアウトドアリビングとして活用できるため、中庭の用途に合わせて屋根の設置を検討しましょう。
中庭とウッドデッキの組み合わせで家族のやすらぎ空間をつくろう
中庭とウッドデッキの組み合わせは、空間に広がりを持たせたり、デザイン性・機能性・利便性を高めたりするなど相性が抜群です。一方でデメリットや注意点もあるため、施工を検討する際は、実績と経験豊富な建築会社に相談することをおすすめします。
キノエデザインは、暮らしを豊かに彩る実用的でおしゃれな間取り・デザインを提案できます。お客様のライフスタイルやご希望に合わせた最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
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中庭にウッドデッキを設けるデメリットは？
中庭にウッドデッキを設ける際のデメリットとして、まずメンテナンスの手間が挙げられます。ウッドデッキは木材を使用しているため、定期的な塗装や防腐処理が必要であり、手入れを怠ると劣化が早まる可能性があります。また、湿気や雨にさらされることで、カビや腐食のリスクも高まります。
そのほか、設置コストもデメリットの一つです。ウッドデッキの設置には、材料費や施工費がかかるため、予算を考慮する必要があります。さらに、木材の種類によっては、滑りやすくなることがあり、安全性に配慮が必要です。
ウッドデッキの平均費用はいくらですか？
ウッドデッキの平均費用は、使用する素材やデッキのサイズ、施工方法によって大きく異なります。一般的に、ウッドデッキの費用は1平方メートルあたり約1万円から3万円が相場とされています。例えば、20平方メートルのデッキを作る場合、20万円から60万円程度の費用がかかることが多いです。使用する木材の種類によっても価格が変わります。天然木材は比較的安価ですが、耐久性を求める場合はハードウッドや人工木材を選ぶこともあります。施工費用も含めて予算を立てることが重要です。
中庭の欠点は何ですか？
中庭を設けることには多くの利点がありますが、いくつかの欠点も考慮する必要があります。まず、建設コストが高くなる可能性があります。中庭を設けるためには、通常の住宅よりも複雑な設計が必要となり、その分コストが増加することがあります。また、中庭を維持するための手間や費用も考慮する必要があります。庭の手入れや清掃、植栽の管理など、定期的なメンテナンスが必要です。
そのほか、プライバシーの問題も挙げられます。中庭は外部からの視線を遮ることができる一方で、内部の部屋同士が向かい合うため、家族間のプライバシーが損なわれる可能性があります。最後に、設計によっては日当たりや風通しが悪くなることもあるため、慎重なプランニングが求められます。
中庭のある家は建築費が高くなる？
中庭のある家は、一般的に建築費が高くなる傾向があります。これは、中庭を設けることで建物の外壁面積が増え、使用する建材や施工の手間が増えるためです。また、中庭を設計する際には、プライバシーの確保や採光、通風などを考慮した設計が必要となり、設計の自由度が高まる一方で、コストも増加することがあります。しかし、中庭を設けることで得られる開放感や自然との調和、プライベート空間の充実などのメリットを考慮すると、費用対効果の高い投資となる場合もあります。